好みのおやつAIが提案 宅配定額サービス人気

 「スナックミー」が送ったお菓子を手に取る女性=2月、東京都中央区
 「スナックミー」が送ったお菓子を手に取る女性=2月、東京都中央区
人工知能(AI)が自分の好きなおやつを選んで自宅や職場に毎月届けてくれる定額サービスが人気だ。アレルギーや宗教上の理由で食べられない食品情報をレストランなどと共有するサービスも登場。個々人の興味や事情に合わせた商品やサービスを提供する「食の.....
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 人工知能(AI)が自分の好きなおやつを選んで自宅や職場に毎月届けてくれる定額サービスが人気だ。アレルギーや宗教上の理由で食べられない食品情報をレストランなどと共有するサービスも登場。個々人の興味や事情に合わせた商品やサービスを提供する「食の個別化」が進んでいる。[br][br] 「あなたにオススメのおやつはこれです」。100種類以上のお菓子の中からAIが提案したのはスポンジケーキや豆など8種類だった。東京都の飲食店従業員山口美佳さんの自宅には月に1度、おやつの詰め合わせが届く。「好きなものを自分の代わりに選んで買って来てくれる」と満足そうだ。[br][br] 好みのお菓子を送ってくれる「スナックミー」(東京)は女性を中心に1万人以上が利用。内容は毎回変わり、組み合わせのパターンは1千億通りに上る。 利用者は最初に18問の「おやつ診断」を受ける。好みだけでなく、食べる時間や場所、運動の回数など生活習慣に関する質問もある。AIが会員から集めた数百万のデータを解析し、届けるおやつを選び出す。[br][br] 利用者は満足度を4段階で評価し、次回のリクエストもできる。好きなおやつ以外も入っており、新しい自分の好みに気付かせてくれる。同社の服部慎太郎最高経営責任者(CEO)は「使えば使うほどパーソナライズ(個別化)されていきます」と話す。自宅でお酒を飲む人向けに好みのつまみを届ける「オツマミー」も始めた。[br][br] 一方、IT企業の「キャンイート」(東京)は、さまざまな理由で食べられないものを登録し、QRコードで店や友だちに送るサービスを展開。これを利用すれば、アレルギー食材を使わない一人一人に合ったメニューを提供してもらえる。[br][br] 同社サイトにはアレルギー反応の原因となる食品約70種類を表示。食べられるかどうか、調理器具に付着する恐れがある場合に避ける必要があるかどうかも登録できる。アルコールを避けたい妊婦も登録可能だ。[br][br] 1日で多いときは30組以上の披露宴をする結婚式場「八芳園」(東京)はこのシステムを利用。これまでは招待状のはがきに書かれていた参加者のアレルギー情報を転記するなど膨大な作業量が必要だったが、導入後はミスがなくなった。[br][br] キャンイートの田ケ原絵里代表は「アレルギーのトラブルは情報不足と知識不足から引き起こされる。情報を確実に伝えることが重要だ」と話している。 「スナックミー」が送ったお菓子を手に取る女性=2月、東京都中央区