総菜、弁当の消費期限延長 ロス削減へコンビニ本腰

 特殊な包装で消費期限を延ばしたファミリーマートの「鶏唐揚げネギ香味だれ」
 特殊な包装で消費期限を延ばしたファミリーマートの「鶏唐揚げネギ香味だれ」
コンビニ各社が食べずに捨てられる食品ロス削減のため、おにぎりや総菜などの鮮度やおいしさを保ちながら、消費期限を長くした商品の販売に本腰を入れ始めた。加盟店が負担する売れ残り商品の廃棄を少なくし、加盟店の収益向上も図る。 ファミリーマートは特.....
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 コンビニ各社が食べずに捨てられる食品ロス削減のため、おにぎりや総菜などの鮮度やおいしさを保ちながら、消費期限を長くした商品の販売に本腰を入れ始めた。加盟店が負担する売れ残り商品の廃棄を少なくし、加盟店の収益向上も図る。[br][br] ファミリーマートは特殊な包装で消費期限を3日延ばした総菜を1月から関東と関西で発売した。容器内を真空にした後に二酸化炭素(CO2)や窒素を封入し、総菜の酸化を防ぐ。家族で取り分けられる量があり食卓の一品に好評だ。鶏唐揚げネギ香味だれは北陸や東海地方で先行して売り出したが、販売地域の拡大により食品ロス削減の取り組みを進める。豚肉と野菜を炒めたスタミナ炒めなども発売した。[br][br] セブン―イレブン・ジャパンは冷蔵で販売することで消費期限を約2倍にしたおにぎりを今春以降試験的に投入する。これに伴い、店頭に陳列できるのは約18時間だったが、約36~48時間にする。担当者は「品ぞろえしやすくなり、顧客が棚で手に取れる商品が広がる」と話す。おにぎり全体の廃棄量を半減できると見込む。[br][br] 公正取引委員会が昨年実施した調査によると、コンビニ1店舗当たりの食品などの廃棄ロスは年間468万円(中央値)。本部が一部負担するが、加盟店が基本的に支払う。1日のおにぎりの廃棄は平均18・9個で、仕入れの1割弱に当たる。[br][br] ローソンは人工知能(AI)を使って、弁当やサンドイッチ、デザートなど店舗オーナーからの発注を予測して、食材の調達量を判断するシステムの本格運用を昨年11月に始めた。従来は本部の担当者が経験から食材の仕入れを決めていた。試験運用では本部が仕入れた食材量と、店舗が本部に注文した商品の食材量の誤差が3割縮まった。 特殊な包装で消費期限を延ばしたファミリーマートの「鶏唐揚げネギ香味だれ」