高木美帆「いろいろ考えた1年」 異例のシーズン振り返る

 昨年12月の全日本選手権女子5000メートルで勝ち、全5種目制覇を果たした高木美帆=明治北海道十勝オーバル
 昨年12月の全日本選手権女子5000メートルで勝ち、全5種目制覇を果たした高木美帆=明治北海道十勝オーバル
スピードスケート女子の第一人者、高木美帆(日体大職)が15日、共同通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの影響で海外に遠征できなかった異例のシーズンを振り返り、北京五輪への思いを語った。 ―難しいシーズンを終えて。 「(昨年の)春先や.....
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 スピードスケート女子の第一人者、高木美帆(日体大職)が15日、共同通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの影響で海外に遠征できなかった異例のシーズンを振り返り、北京五輪への思いを語った。[br][br] ―難しいシーズンを終えて。[br][br] 「(昨年の)春先や夏場は、この状況でスポーツをやることに迷う時期もあった。海外派遣はなくなったけれど、国内で大会ができたのは幸い。海外に行けないからこそ、どうすればいいのかをいろいろ考える1年になった。収穫は多かった」[br][br] ―多種目で国内最高を塗り替えた。[br][br] 「結果的にタイムを更新できて良かったが、これは時差や長距離移動がない中での成績なので、安易に考えるのは危険。その部分で、来季はより強くストレスを感じることは起こりうる」[br][br] ―精神面への影響は。[br][br] 「周りの(強豪)選手と絡むことによって得られる刺激があれば、自然と気持ちは高まる。今季は自分で気持ちをつくることを意識して頑張った。モチベーションが下がることはなかった」[br][br] ―金銀銅のメダルを獲得した前回平昌五輪後はいったん燃え尽きた。[br][br] 「なんとか持ちこたえたものの、(五輪後の)1、2年はしんどいことが多かった」[br][br] ―4年前と比べて。[br][br] 「平昌の時は駆け上がっていくのに必死だった。1年前にようやく(国際大会で)表彰台に乗れ、五輪シーズンで常連になった。上だけを向き、どこまでいけるかという流れの中にあった。ずっと気が張ってるところがあった」 ―北京五輪で目指すところは。[br][br] 「平昌よりも“戦う”という意味合いは大きくなる気がしている。五輪は全部と戦わなければならないと平昌で感じた。自分ともコロナとも戦うことが必要だし、独特の雰囲気や重圧もそう。葛藤やいろんなことに向き合ってきて、そういう場所で戦うことが楽しいと思えるようになった。今は結果よりも、そこでどう戦いたいかというところに重きを置いている」 昨年12月の全日本選手権女子5000メートルで勝ち、全5種目制覇を果たした高木美帆=明治北海道十勝オーバル