「あおもり藍」新型コロナにも効果がある可能性 弘大などの研究で

「あおもり藍」の成分を使用したマスクや除菌シート=12日、弘前大
「あおもり藍」の成分を使用したマスクや除菌シート=12日、弘前大
青森県内で農薬を使用せずに栽培された藍「あおもり藍」から抽出したエキスが、新型コロナウイルスと同じウイルス属「ヒトコロナウイルス」の増殖を防ぐ効果があることが、弘前大と東北医科薬科大(仙台市)の研究で分かった。新型コロナの感染防止に効果があ.....
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 青森県内で農薬を使用せずに栽培された藍「あおもり藍」から抽出したエキスが、新型コロナウイルスと同じウイルス属「ヒトコロナウイルス」の増殖を防ぐ効果があることが、弘前大と東北医科薬科大(仙台市)の研究で分かった。新型コロナの感染防止に効果があると考えられる、としている。  弘前大とあおもり藍産業協同組合(青森市)が12日、弘前市で会見を開いて発表した。[br][br] あおもり藍は、青森市を中心に年間約1トン生産されている。抗菌効果がある成分の含有量が、他の藍よりも多い。両大学のこれまでの研究で、インフルエンザウイルスの予防に効果があることが分かっており、エキスを含ませたマスクや除菌シートが商品化されている。[br][br] 今回の実験は昨年10月ごろから実施。風邪の原因となるウイルスの一つで、新型コロナと同じ「ベータコロナウイルス属」のウイルスを使用した。あおもり藍エキスを混ぜたウイルスに感染させた細胞と、ウイルスのみのものをそれぞれ培養し、約2週間後のウイルス量を比較。あおもり藍エキスを混ぜた細胞のウイルス量はエキスを混ぜていない場合の0・1%以下に減少していた。[br][br] 研究した弘前大大学院医学研究科の中根明夫特任教授は「実験で使ったウイルスの性質は新型コロナウイルスと大きく変わらない。同様の効果を示すと考えられる」と説明。「マスクやスプレーなど、日常生活の感染予防で効果が期待できる」とした。[br][br] あおもり藍を使用した商品は、あおもり藍産業協同組合のインターネットサイトなどで購入できる。「あおもり藍」の成分を使用したマスクや除菌シート=12日、弘前大