【震災10年】野田村民の8割「自身の復興」実感

弘前大が東日本大震災で被害を受けた野田村の村民を対象に実施したアンケートで、自身の生活に復興を感じる村民が8割以上に上り、2013年の前回調査時より大幅に増加したことが5日、分かった。一方、震災10年を前に復興の実感が薄い村民が依然として残.....
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 弘前大が東日本大震災で被害を受けた野田村の村民を対象に実施したアンケートで、自身の生活に復興を感じる村民が8割以上に上り、2013年の前回調査時より大幅に増加したことが5日、分かった。一方、震災10年を前に復興の実感が薄い村民が依然として残る現状も浮き彫りとなっている。 アンケートは20歳以上の村民を対象に、20年8、9月に実施。609人(回答率27・5%)が回答した。[br][br] 自身の生活について「ほぼ復興した」「半分以上復興した」は計84・4%で、前回と比べ29・4ポイント増加。一方、「やや進んでいる」「全く進んでいない」は計7・6%で29・6ポイント減少した。[br][br] 地域や仕事などの人との付き合いに関しては、高齢者層(65歳以上)は「減った」との回答が目立った。震災による住まいの移動などが影響していると推測される。[br][br] 調査した同大人文社会科学部の李永俊教授は「今後は高齢者層へ配慮が求められる」と強調。震災以前のようなコミュニティーの形成に向け、「交通インフラや移動を手助けする支援が必要だ」としている。