コロナ下、遠隔での工事現場確認進む 非接触や時間短縮が利点

現場確認の効率化と新型コロナウイルス感染症対策が図られる「遠隔臨場」について学ぶセミナー=2月25日、十和田市
現場確認の効率化と新型コロナウイルス感染症対策が図られる「遠隔臨場」について学ぶセミナー=2月25日、十和田市
ウエアラブルカメラなどのモバイル端末を活用し、現場に出向かず映像や音声で工事の確認などを行う「遠隔臨場」が、国の工事で試行されている。青森県でも国の方針に基づいた試行要領を定めており、上北地域県民局管内では6月までに15件程度が予定されるな.....
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 ウエアラブルカメラなどのモバイル端末を活用し、現場に出向かず映像や音声で工事の確認などを行う「遠隔臨場」が、国の工事で試行されている。青森県でも国の方針に基づいた試行要領を定めており、上北地域県民局管内では6月までに15件程度が予定されるなど準備が進んでいる。[br][br] 主に発注者側の働き方改革につながるとして、国交省は20年度の試行方針を昨年5月に定め、国の工事で試行。遠隔臨場は発注者の移動時間、受注者にとっては検査の待ち時間を削減でき、接触を避けるため新型コロナウイルス対策としても期待される。[br][br] 対象は、施工検査や材料確認など映像で確認できる工種、試行が実施可能な通信環境を確保できる現場。費用に関しては、発注者が全額負担する発注者指定型と、受注者が負担する受注者希望型がある。[br][br] 十和田市の建設会館で2月25日、遠隔臨場の普及・拡大を目的とするセミナーが初めて開かれた。青森県建設業協会上北支部と県土木施工管理技士会上北支部、上北地域県民局の共催。[br][br] セミナーには建設業関係者ら約40人が参加。工事でテストを行った関係者は、撮影した映像データを参考に実施手順や検証結果などをほかの参加者に説明。通信環境や記録映像の取り扱いなど課題を挙げつつ、受発注者の作業効率化が図られると紹介した。[br][br] 上北地域県民局地域整備部は同管内で3~6月までに、発注者指定型で工事15件程度の試行を目指すとしている。現場確認の効率化と新型コロナウイルス感染症対策が図られる「遠隔臨場」について学ぶセミナー=2月25日、十和田市