【八甲田雪崩事故】後続2人が表層雪崩誘発 NPO法人調査

青森市の八甲田ロープウェー付近の山中で21日、スノーボードをしていた女性(40)が死亡した雪崩事故に関し、雪崩安全対策に取り組むNPO法人日本雪崩ネットワーク(長野県白馬村)が、女性のグループ4人のうち2人が滑走したことで表層雪崩を誘発した.....
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 青森市の八甲田ロープウェー付近の山中で21日、スノーボードをしていた女性(40)が死亡した雪崩事故に関し、雪崩安全対策に取り組むNPO法人日本雪崩ネットワーク(長野県白馬村)が、女性のグループ4人のうち2人が滑走したことで表層雪崩を誘発したとの調査結果をまとめたことが25日、分かった。[br][br] 同法人が調査速報としてホームページで同日までに公表した。[br][br] 現場は同ロープウェー山頂公園駅から西に約400メートル下った斜面で、スキー場のコース外だった。事故を受け、同法人のメンバーら6人が発生翌日の22日、現地調査を実施。硬くて古い雪の下にある結合力の弱い雪が壊れる表層雪崩が発生したことを確認した。[br][br] 雪崩の破断面は幅50メートル、厚さ90~130センチ。標高1160メートル付近から斜面を長さ約380メートルの広範囲にわたって滑り落ちたという。[br][br] 同法人によると、4人はコースを2回滑走後、山頂公園駅から山岳区域である「モッコ沢」方向へ進入。先行する2人は急斜面を避けて進んだが、後続の2人とうまくコミュニケーションが取れず直進し、雪崩を引き起こしたとみられる。