【青森県予算案】みちのく道にETC導入 22年度供用開始

青森県は、みちのく有料道路(七戸町―青森市)の料金所に自動料金収受システム(ETC)を導入するため、2021年度当初予算案に6億1531万円を計上した。22年度の供用開始を見込む。全国の有料道路で2001年に導入が始まってから20年。県南と.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 青森県は、みちのく有料道路(七戸町―青森市)の料金所に自動料金収受システム(ETC)を導入するため、2021年度当初予算案に6億1531万円を計上した。22年度の供用開始を見込む。全国の有料道路で2001年に導入が始まってから20年。県南と津軽をつなぐ一般有料道路で、ようやくキャッシュレス決済が実現する見通しとなった。[br][br] 県によると、みちのく道の1日当たりの通行量は平均5370台。利用者の約8割がETC車載器を装備しているという。[br][br] 計画では料金所の4レーンのうち、片側1レーンずつをETC対応に改修。ETCに対応した料金収受機は故障などに備え、計4台購入する。[br][br] 21年度は、設備設置などの関連工事を実施する。財源は全額が国の社会資本整備総合交付金で、みちのく道を管理する県道路公社に補助する。[br][br] みちのく道周辺では、22年度に天間林道路(七戸町、8・3キロ)が完成し、国直轄の上北自動車道(23・8キロ)の全線が開通する。県は、みちのく道の利用促進や新型コロナウイルスの影響で落ち込む観光需要、物流の回復を見越し、このタイミングで導入を決めた。[br][br] 県道路課の永澤親兼課長は「上北道との相乗効果も期待できる。21年度内には(みちのく道の)追い越し車線も完成し、より便利になる」と強調する。[br][br] ETC導入で人件費は圧縮される。ただ、ETCの運用コストが圧縮分を年250万円程度上回り、財政的なデメリットもある。