西目屋村が発注した西目屋小の児童用タブレット端末購入の指名競争入札を巡り、収賄などの疑いで再逮捕された前村長の関和典容疑者(53)と、贈賄などの疑いで再逮捕された青森市のソフトウエア販売会社「よつば」代表の土岐恒純容疑者(53)。賄賂の授受が疑われる2人はかねて親密な関係にあった。その蜜月ぶりに、事件前から疑念を抱いていた関係者もいた。[br][br] 関係者によると、2人は遅くとも関容疑者の村議時代には付き合いがあった。関容疑者の村長初当選は2006年。村関係者は「(村長になる以前の)村議だった頃の関容疑者から『何かあったら(よつばを)使ってね』と紹介された記憶がある」と振り返る。「村長になってからはよつばと村の契約が増えていった気がする」と続けた。[br][br] 津軽地方の政治関係者は「2人は土岐容疑者の仕事の関係で知り合ったようだ。関容疑者が面倒を見ているように見えた」と2人の関係に言及する。 関容疑者は今回、指名競争入札で、よつばが落札できるよう入札業者を選定、落札させ、土岐容疑者から見返りとして現金数十万円を受け取った疑いで逮捕された。[br][br] 村によると、17年にもよつばと西目屋小の児童用タブレット端末15台のリース契約を締結。20年6月にはカヌーの指導で使用するタブレット端末1台などを約20万円で購入していた。[br][br] 「(関容疑者は)新庁舎に設置する防災無線の鉄塔も、よつばにやらせると話していたようだ」。こう語る別の村関係者は、以前から2人の関係をいぶかっていたと明かす。[br][br] 弘前署などは10日に両容疑者を送検し、本格的な取り調べに入る。