除雪予算膨張、過去最大の54億円に/青森県 

青森県は9日、県管理道路の除雪費用を確保するため、2020年度一般会計補正予算9億4200万円を専決処分した。補正後の除雪費用は54億445万円で、予算ベースでは過去最大規模となった。昨年12月20日以降、集中的に降った雪が低温で溶けず、除.....
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 青森県は9日、県管理道路の除雪費用を確保するため、2020年度一般会計補正予算9億4200万円を専決処分した。補正後の除雪費用は54億445万円で、予算ベースでは過去最大規模となった。昨年12月20日以降、集中的に降った雪が低温で溶けず、除雪回数は例年の3倍超に上っている。[br][br] 補正後の一般会計の総額は8232億786万円(前年同期比21・7%増)。財源は国庫支出金と普通交付税を充てる。[br][br] 県によると、当初予算に計上した除雪費用は44億6245万円で、1月末時点で89%に当たる約40億円を執行した。決算ベースでも過去最高だった17年度の46億1千万円を上回るとみられる。[br][br] 県は全県的な大雪を受け、1月12日に豪雪警戒本部を設置。下北と東青の各地域県民局で積雪の情報集などに努める「地区警戒体制」を敷いた。 県道路課によると、除雪回数は過去5年平均が102回(除雪総延長144キロ)に対し、20年度は1月末時点で359回(同490キロ)に上る。同課の森山賢一総括主幹は「下北と東青に加え、例年なら2月から降り始める太平洋側が、既に例年の2倍の積雪量になっている」と説明する。[br][br] 県は22日開会予定の県議会定例会に提出する20年度一般会計補正予算案にも除雪費用を盛り込む見通しで、経費はさらに膨らむ可能性がある。