景況2期連続で改善 みち銀調査、20年10~12月期

みちのく銀行は3日、青森県内の景況調査(2020年10~12月期)をまとめた。業況を示す景気動向指数(DI)は前期(同7~9月期)に比べ15・8ポイント上昇し、マイナス23・1と2期連続で改善した。新型コロナウイルスで停滞していた経済活動が.....
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 みちのく銀行は3日、青森県内の景況調査(2020年10~12月期)をまとめた。業況を示す景気動向指数(DI)は前期(同7~9月期)に比べ15・8ポイント上昇し、マイナス23・1と2期連続で改善した。新型コロナウイルスで停滞していた経済活動が回復傾向にあり、全産業で上向いた。[br][br] DIは、前年同期と比べて業況が「好転」したと回答した企業の割合から「悪化」したと答えた企業の割合を差し引いた値。20年12月中旬から21年1月中旬にかけ、286社にアンケートし、184社(回答率64・3%)が回答した。[br][br] 産業別では、小売業がマイナス5・1(前期比40・7ポイント増)となり、増加幅は最大となった。百貨店やショッピングセンターで悪化したが、自動車関連やスーパー、コンビニなどで売り上げが増加した。卸売業は好転とした企業が少なく、マイナス31・0(0・6ポイント増)と改善が鈍い。[br][br] 製造業はマイナス25・0(23・1ポイント増)で、食料品や木材で上向いた。土木・建設で改善した建設業はマイナス2・6(5・4ポイント増)、運輸・サービス業はマイナス51・2(3・6ポイント増)と貨物輸送や印刷で落ち込んでいる。[br][br] 回答企業からは「新型コロナはこれまでで一番の経済恐慌。困窮している」(屋外広告美術業)、「官公庁や民間の工事発注が激減。好転しなければ倒産が続々と出てくる」(建設業)などの声があった。[br][br] 県内の次期(21年1~3月期)DIは、今期比13・9ポイント悪化のマイナス37・0となり、全産業で悪化を見込む。