隊員を感染から守れ 救急車内の飛沫シミュレーション実施/八戸

車内の飛沫拡散状況を確認し、必要な対策を考えた実証実験
車内の飛沫拡散状況を確認し、必要な対策を考えた実証実験
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、八戸工業大と八戸消防本部は27日、同本部で救急車内の飛沫の拡散状況を、スモークを使って可視化するシミュレーションを実施した。得られた結果を踏まえ、発熱患者を含めた不特定多数の人を搬送する救急隊員の感染防.....
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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、八戸工業大と八戸消防本部は27日、同本部で救急車内の飛沫の拡散状況を、スモークを使って可視化するシミュレーションを実施した。得られた結果を踏まえ、発熱患者を含めた不特定多数の人を搬送する救急隊員の感染防止対策に役立てていく。[br][br] 同大では、新型コロナ対策の最前線で働く医療従事者や関係者らを、大学の持つ知識や技術でサポートする医療現場支援を展開している。[br][br] 発熱患者を含むさまざまな症状の人を搬送する、救急車内の飛沫の拡散状況を把握するため、車内で飛沫に見立てたスモークを発生させて実験。運転席と助手席の窓を少し開け、エアコンの風量や風向きを調整するなど、車内の吸気と排気のバランスを整えることで、隊員の安全を確保できる状況を確認した。[br][br] 同本部では、これまでにも搬送後に患者の感染が判明した事例もあったといい、清川則之消防司令は「目に見える形で状況を確認できて参考になった。結果を踏まえ、救急隊員の感染防止に役立てたい」と手応えを実感。実験に協力した同大工学部の浅川拓克准教授は「患者さんはもちろん、最前線で働く隊員の皆さんが安全に対応できる環境づくりにつながれば」と話していた。車内の飛沫拡散状況を確認し、必要な対策を考えた実証実験