松くい虫被害、南部町小向で今期1本 昨期5本、県「根絶可能性も」

2018年10月に松くい虫被害が初確認された南部町小向地区の被害状況について、青森県は27日に青森市で開いた対策協議会で、20年期(20年7月~21年1月20日時点)の被害木が1本だったと明らかにした。19年期(19年7月~20年6月)の5.....
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 2018年10月に松くい虫被害が初確認された南部町小向地区の被害状況について、青森県は27日に青森市で開いた対策協議会で、20年期(20年7月~21年1月20日時点)の被害木が1本だったと明らかにした。19年期(19年7月~20年6月)の5本から4本減少。県林政課は「(小向地区では)根絶できる可能性はある」として、松林の監視と枯死木の徹底処理を継続する。[br][br] 松くい虫被害は、マツノマダラカミキリによって運ばれた体長約1ミリの線虫が樹木の幹に侵入し、急速に枯死させる現象。[br][br] 県によると、新たな被害木は町役場南部分庁舎の北西約1キロに位置し、19年期に見つかった被害木5本のうち、最も近い木から約200メートルの地点にある。[br][br] 19年期から被害木が減少したことに、県林政課の比内一道課長は「被害防止対策が効果を発揮した」と強調した。[br][br] 20年期は、被害範囲の参考となるマツノマダラカミキリの成虫3頭を小向地区で確認、捕獲したほか、三八管内の被害木と周辺の枯死木499本を伐倒し、くん蒸処理を進めている。予防対策として小向地区の約12ヘクタールも伐採する。[br][br] 深浦町では、19年期より2本多い58本の被害木が発見された。