スポーツ流鏑馬(やぶさめ)を普及する交流イベント「流鏑馬文化祭」が19、20の両日、十和田商工会館で開かれた。会場では流鏑馬に関する写真や衣装が展示され、競技者が立射演武などを披露。2日目は第4回桜流鏑馬フォトコンテストの表彰式が行われ、七戸町の写真愛好家成田穂積さん(55)の「女帝降臨」が最優秀賞に選ばれた。作品は来年4月に予定する桜流鏑馬のポスターに使用される。[br][br] イベントは十和田流鏑馬観光連盟(上村鮎子会長)と十和田乗馬倶楽部(同代表)が主催。世代と地域を越えて競技に触れる機会をつくろうと、初めて企画した。オンライン配信も行い、文化祭の様子を全国に発信した。[br][br] また、今年のフォトコンテストは、今春の桜流鏑馬が新型コロナウイルスの影響で中止となったため、過去5回(2015~19年)のイベントで撮影した写真を対象に実施し、青森県内外の34人から89作品の応募があった。[br][br] 初日は、競技者有志によるバンド演奏や流鏑馬の立射演武などが会場を盛り上げた。[br][br] フォトコンテスト(同連盟主催)で最優秀賞に輝いた成田さんの写真は、2015年の桜流鏑馬で撮影したもので、疾走する馬と女性騎士を、スピード感あふれる作品に仕立てた。[br][br] 表彰式後の取材に成田さんは「初の最優秀賞はうれしく、来年のポスターになるのが楽しみ」と喜びを語った。優秀賞には清水徳雄さん(東京都)の「勝鬨(かちどき)」、砂渡勝彦さん(六戸町)の「夢追い桜」、苫米地毅紀さん(十和田市)の「いざ!」、谷﨑祝一さん(久慈市)の「梅桜桃李」がそれぞれ選ばれた。[br][br] そのほかの入賞者は次の通り。(敬称略)[br][br] ▽十和田市農林商工部長賞=北川孝(横浜市)[br] ▽十和田商工会議所賞=澤田均(十和田市)[br] ▽十和田奥入瀬観光機構賞=秋田賢一(青森市)[br] ▽日本流鏑馬競技連盟賞=成澤浩二(おいらせ町)[br] ▽写真のオクヤマ賞=佐々木修(八戸市)