任期満了に伴う十和田市長選は、来年1月17日の告示まで1カ月となった。立候補を表明しているのは、現職で4選を目指す無所属の小山田久氏(74)のみで、2013年の前々回から3回連続で無投票となる公算が大きくなっている。[br][br] 小山田氏は同市出身で北里大畜産学部卒。青森県職員を経て、09年の市長選で三つどもえの戦いを制して初当選した。[br][br] 今回は9月に4選出馬を表明し、自民、公明両党の推薦を受けたほか、10月に自民党十和田市支部(丸井裕支部長)と初めて政策協定を締結。今月13日に事務所開きを終えた。[br][br] 市議会(定数22人、欠員1)では、小山田氏に近い第1会派・市民連合クラブ(10人)と、小山田氏支持を鮮明にする第2会派・自民公明クラブ(9人)が7日、市長選を巡って初めて市議団を結成した。[br][br] 団長の豊川泰市・市民連合ク会長は「これまでの市政運営に問題はなく、政策にも同意した。もうひと踏ん張り頑張ってほしいという思いだ」と語った。[br][br] かつて政争が激しいと言われた同市だが、近年は無投票が増えている。市選管によると、旧三本木市が誕生した1955年以降、無投票だった市長選は、旧十和田市と旧十和田湖町との新設合併に伴う05年と、小山田市政になって以降の13、17年の計3回。[br][br] 今回の市長選では一時、新人が出馬表明し、12年ぶりの選挙戦が見込まれたが、10月に体調不良で断念。共産党が「候補者擁立を模索する」としているが、具体化していない。[br][br] 1日現在の選挙人名簿登録者数は5万1950人(男2万4629人、女2万7321人)。