「家」「変」「青」…あなたの「今年の漢字」は?

北奥羽地方で聞いた「今年の漢字」。新型コロナウイルスによる生活や心境の変化などに関する一文字が目立った(写真はコラージュ)
北奥羽地方で聞いた「今年の漢字」。新型コロナウイルスによる生活や心境の変化などに関する一文字が目立った(写真はコラージュ)
あなたにとって今年の一文字は―。京都市の清水寺で14日、その年の世相を反映する毎年恒例の「今年の漢字」が発表された。本紙は北奥羽地方の住民に、1年を表す漢字についてインタビューを実施。猛威を振るう新型コロナウイルスで苦しい生活を強いられたこ.....
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 あなたにとって今年の一文字は―。京都市の清水寺で14日、その年の世相を反映する毎年恒例の「今年の漢字」が発表された。本紙は北奥羽地方の住民に、1年を表す漢字についてインタビューを実施。猛威を振るう新型コロナウイルスで苦しい生活を強いられたことや、心境の変化、新たに挑んだことなどに関する漢字が挙がった。[br][br] 八戸市の会社員中居林義直さん(36)は、コロナの影響で家族と過ごす時間が長かったことから「家」を選んだ。「今年父が病気で倒れたが、在宅時間で看病することができた。コロナは大変だが、家族の良さを再認識できた」と語る。ただ、年内にやっておきたいことを聞くと、「妻に言われている家の片付け」とぽつり。「ステイホームだった割に進んでいない…」と苦笑いを浮かべた。[br][br] 三沢市立堀口中3年で生徒会長の原田蒼生さん(14)が達筆な字でしたためたのは「動」。「学校行事も縮小されたけど、成功させようとみんなで動き、周りに感動を与えられた」と理由を説明。県立高入試を控え、「志望校に合格し、勉強と部活動の両立を目指したい」と意欲を語った。[br][br] コロナ関連の漢字はほかにも多く、八戸市のステンドグラス作家伊勢ゆかりさん(57)が選んだのは「考」。「コロナ禍で自分と向き合う時間ができた。折々でニュースに触れる度に、これからの自分自身の在り方について深く考えさせられた」と振り返る。[br][br] 岩手県立久慈工業高3年の上野翔生さん(17)は「生活が変化したことに加え、生徒会長の重責を担ったことで自身が人として大きく変われた」として「変」。「コロナ禍でブルーな1年だった…」という八戸聖ウルスラ学院高教員の帯野宏さん(39)は「青」を選び、「来年は教え子の進路達成や明るい青春のために頑張りたい」と話した。[br][br] 「転」を選んだのは、十和田市現代美術館長の鷲田めるろさん(47)。「今年は20年以上住んでいた石川県から十和田市へ移り住み、館長に就任した大きな転機の年だった」と振り返る。「来年は災いが転じて、美術と芸術が楽しめる一年になってほしい」と願う。[br][br] 海上自衛官の一瀬誠さん(43)=むつ市=は「挑」を選んだ。健康維持のため、8年ほど前から週末の10キロランニングに挑戦中。今後挑みたいことについては「危険物取扱者試験など国家資格を取得できたら」と抱負を語る。[br][br] 今年4月から八戸市の是川縄文館で働き始めたという学芸員の落合美怜さん(25)は「是川縄文遺跡に注目してほしい」との思いから「注」。今年から二戸地区保護司会の事務局長となった二戸市の小保内悟さん(65)は「人の輪や視野が広がり、これからも人とのつながりを大切にしたい」として「広」を選んだ。北奥羽地方で聞いた「今年の漢字」。新型コロナウイルスによる生活や心境の変化などに関する一文字が目立った(写真はコラージュ)