「『神社婚』×県内周遊観光」で誘客 青い森ひなた美人(青森市)が独自サービス

青い森ひなた美人が企画した善知鳥神社での神社婚=9月、青森市(同社提供)
青い森ひなた美人が企画した善知鳥神社での神社婚=9月、青森市(同社提供)
和婚を通して青森県に人を呼び込みたい―。ウエディング事業を手掛ける「青い森ひなた美人」(青森市、江渡仁隆社長)は、日本伝統の神前式の「神社婚」と観光を組み合わせた独自のサービスを提供している。国内外から神社婚の希望者を誘致し、県内の名所で写.....
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 和婚を通して青森県に人を呼び込みたい―。ウエディング事業を手掛ける「青い森ひなた美人」(青森市、江渡仁隆社長)は、日本伝統の神前式の「神社婚」と観光を組み合わせた独自のサービスを提供している。国内外から神社婚の希望者を誘致し、県内の名所で写真撮影するプランを加えて観光周遊も促す仕組みだ。ただ、新型コロナウイルスはウエディング業界や観光産業に暗い影を落としており、同社は事業内容を見直して近隣地域からの誘客を強化。地元で人気が高い県南地方の神社や撮影スポットの開拓を進めている。[br][br] 同社は昨年12月、県内のシティーホテルでブライダル事業などを担当していた江渡社長が起業して設立。日本伝統の神社婚にスポットを当て、当初は台湾などのインバウンド(訪日外国人客)を主要ターゲットに事業を立ち上げた。[br][br] 江渡社長は「国内のブライダル市場は縮小傾向にあるが、インバウンド市場は好調。外国人に神社婚を発信し、青森に人を呼び込みたい」と狙いを語る。[br][br] だが、世界的に新型コロナの感染が拡大し、事業の見直しを余儀なくされた。そこで、コロナ禍に対応した「近場観光」にヒントを得て、県内や近隣県からの誘客にシフト。9月には、青森市の善知鳥(うとう)神社で地元カップルの神社婚を企画した。[br][br] プラン内容については試行錯誤を重ねており、江渡社長は「結婚式の時機を逃していた人に向け、家族で観光を楽しみながら良いロケーションでウエディング写真を撮影できるサービスも検討したい」と話す。[br][br] 現在、同社のサービスに対応した神社や撮影スポットは青森市や津軽地方が大半だが、地元でニーズの高い八戸市の種差海岸をはじめ、県南の神社や観光名所の開拓を進めたい考えだ。[br][br] 江渡社長は「今後は県南でもビジネスパートナーを探して事業の幅を広げ、旅行商品としての開発も検討したい。コロナが収束したら、四季折々の魅力がある青森を国内外に発信していく」と意欲を示した。青い森ひなた美人が企画した善知鳥神社での神社婚=9月、青森市(同社提供)