八戸市立図南小吹奏楽愛好会が、11月22日に開かれた日本管楽合奏コンテスト全国大会(日本音楽教育文化振興会主催)で最優秀賞を受賞した。出場団体のほとんどが20~50人の大規模な編成の中、少数精鋭の3人で参加。新型コロナウイルスの影響で、大会史上初のオンライン配信を兼ねた動画審査となったが、美しい音色と情感たっぷりの表現力を武器に、青森県勢初の快挙を成し遂げた。[br][br] 現在部員9人で活動する同愛好会だが、ここ数年は全日本吹奏楽コンクール青森県大会で金賞を受賞するなど着実に成長。今年はコロナ禍によりコンクールは中止となったが、音源と動画による審査で競う同コンテストに木管三重奏で参加。小学生にとって難曲とされる「長月絵巻」(石毛里佳作曲)に挑み、予選を見事に突破した。[br][br] 全国大会では、フルートの向明戸花夏さん(6年)、クラリネットの森菜々子さん(5年)、アルトサックスの土師明歩さん(5年)の3人が織りなす豊かなハーモニーと巧みな技術を披露。審査員から高い評価を受け、36団体中12団体に贈られた最優秀賞を手に入れた。[br][br] 指導に当たった指揮者の辻村誠彦さん(43)は「コロナの影響で練習時間が少ない中、3人の良さを引き出すことができて良かった」と笑みを浮かべた。[br][br] 後輩2人を引っ張った向明戸さんは「練習の成果を全て出し切ることができた」と喜ぶ。今後は同じメンバーでアンサンブルコンテストへの参加も予定しており、「もっと良い演奏を目指して頑張っていきたい」と早くも闘志を燃やしていた。