コロナ禍、ふるさとの味を遠方の人へ/お歳暮商戦本格化

さくら野八戸店で人気が高いお歳暮の「福かさね」のコーナー(上)と、三春屋の特徴である海鮮ギフトのコーナー=11月下旬、八戸市中心街
さくら野八戸店で人気が高いお歳暮の「福かさね」のコーナー(上)と、三春屋の特徴である海鮮ギフトのコーナー=11月下旬、八戸市中心街
こんなときこそ、ふるさとの味を遠方の人にも―。2020年も師走を迎え、八戸市内の大型小売店でお歳暮商戦が本格化している。今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、お盆に続き年末年始も帰省が少なくなる見通しで、離れて暮らす家族や親戚に地場産品を.....
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 こんなときこそ、ふるさとの味を遠方の人にも―。2020年も師走を迎え、八戸市内の大型小売店でお歳暮商戦が本格化している。今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、お盆に続き年末年始も帰省が少なくなる見通しで、離れて暮らす家族や親戚に地場産品を贈るケースが増えている。市民からは「正月も帰って来られない子どもに地元の食べ物を贈りたい」との声も。一方、市中心街の百貨店は例年より出足が早く、感染予防として一定期間に来店が集中しないように工夫した取り組みが奏功しているようだ。[br][br] 三日町のさくら野八戸店は今月28日まで、6階にお歳暮ギフトセンターを開設中。今年は序盤から客足が伸び、現在までの売り上げは前年同期を上回っているという。対象商品約700点が全国送料無料となる特典もアピールポイントだ。[br][br] 一番人気の贈答品は、東北地方の逸品全24種類の中から3種類を選べるオリジナルの「福かさね」(20日まで販売)。地場産リンゴジュースや八戸せんべい汁、いちご煮、仙台名産の牛タン商品などをそろえた。[br][br] 同店は感染予防対策の一環として、対象商品が10%引きとなる持ち帰り割り引きやポイントカードの特典アップといったサービスの幅を広げ、一定の期間に来店客が集中しないようにプロモーションを見直した。[br][br] 増子雅ギフトセンター長は「今年は地元の名産を選ぶ傾向が強く、コロナ禍で帰省できない人に贈るケースが増えている」と説明。今週末のピークを見据え、「売り場の態勢を整えて対応したい」と話した。[br][br] 今月31日まで5階にお歳暮会場を特設している十三日町の三春屋は、地元の海鮮ギフトの豊富なラインアップが特徴。今年はさらに海産品を充実させ、個包装になった魚の切り身など簡便調理の商品を増やした。首都圏に住む子どもや1人暮らしの学生への贈答用として需要が伸びている。[br][br] 地元の特産品にこだわった「ふるさと厳選ギフト」も売れ行きは堅調。県産リンゴは、高品質のものを少量詰めた小箱商品の人気が高まっているという。[br][br] 三春屋も例年より注文の出足が早く、11月下旬の週末も売り上げが伸長した。原子正男ギフトセンター長は「今年は来店が分散している傾向がある」とし、「全国にふるさとの味を届け、多くの人に喜んでもらいたい」とPRしている。[br][br] 同店を訪れた市内の主婦(67)は「県外にいる息子家族や親戚は、今年は新型コロナの影響でずっと帰省を控えている。正月に合わせて地元の食べ物を贈ろうかな」と品定めしていた。さくら野八戸店で人気が高いお歳暮の「福かさね」のコーナー(上)と、三春屋の特徴である海鮮ギフトのコーナー=11月下旬、八戸市中心街