彫刻家・吉野さん日本芸術院会員に 七戸・鷹山美術館と深いゆかり

鷹山宇一記念美術館の20周年の記念展で、あいさつする吉野毅氏(左)と鷹山ひばり館長=2014年8月3日(鷹山宇一記念美術館提供)
鷹山宇一記念美術館の20周年の記念展で、あいさつする吉野毅氏(左)と鷹山ひばり館長=2014年8月3日(鷹山宇一記念美術館提供)
日本芸術院は4日、芸術活動で顕著な功績があったとして、彫刻家の吉野毅さん(87)ら7人を新会員に選んだと発表した。吉野さんは、七戸町の鷹山宇一記念美術館の運営団体で、20年以上にわたり理事を務め、地元の人たちと交流を続ける。家族ぐるみの付き.....
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 日本芸術院は4日、芸術活動で顕著な功績があったとして、彫刻家の吉野毅さん(87)ら7人を新会員に選んだと発表した。吉野さんは、七戸町の鷹山宇一記念美術館の運営団体で、20年以上にわたり理事を務め、地元の人たちと交流を続ける。家族ぐるみの付き合いをしてきた同館の鷹山ひばり館長は「繊細な作品を作る彫刻家だが、気さくで、すがすがしい人。自分のことのようにうれしい」と選出を喜んだ。[br][br] 吉野さんは、故鷹山宇一氏と40年近い交友関係を築いた。東京の骨董市で知り合ったのがきっかけで、娘のひばり館長は「父が(吉野氏の)作品をとても気に入っていた」と作家としても共鳴し合っていたと振り返る。[br][br] 同館が設立された1994年に鷹山宇一記念美術振興会の立ち上げが決まった際、宇一氏の指名で、吉野さんが理事を務めるようになった。[br][br] 現在も理事会に毎年出席し、地元の盛田旅館を定宿とする。旅館を経営する盛田吉文さん(77)は「お兄ちゃん」と呼ばれる仲で、「びっくりしたね。また来たときに一緒に話をしたいね」とうれしそうに語った。[br][br] 2014年には美術館の20周年を記念して、吉野さんが銅像「請」を寄贈。今も同館に常設展示されている。ひばり館長は「あらためてお祝いの気持ちを伝えたい。父もうれしがっているはず」と目尻を下げた。鷹山宇一記念美術館の20周年の記念展で、あいさつする吉野毅氏(左)と鷹山ひばり館長=2014年8月3日(鷹山宇一記念美術館提供)