青森県教委は26日、2021年3月に県内の中学校と特別支援学校中学部を卒業する生徒の進路志望状況第1次調査の結果(11日現在)を発表した。県内の高校への進学志望者数は9187人で、募集人員1万1220人に対する志望倍率は0・82倍(前年同期比0・02ポイント減)。統計を開始した1976年3月卒業予定者分以来、過去最低だった。県立高の志望倍率も1・02倍(0・03ポイント減)で過去最低だった一方、私立高は0・43倍(0・02ポイント増)で過去最高となった。[br][br] 県教委によると、中学校卒業予定者は1万65人。県外を含めた高校や高専への進学志望者は9980人で、進学志望率は前年同期と同じ99・2%だった。[br][br] 志望倍率が県立高で過去最低、私立高で過去最高となったことについて、県教委は「県全体の生徒数が減少する中、授業料実質無償化などの影響で私立高の志望者数が上昇傾向にあるため」と説明した。[br][br] 県立高全日制課程の志望倍率を見ると、八戸工業電子科が2・06倍で県内最高。21年度に新設する三本木農業恵拓の志望者は5学科合わせて221人で、倍率は1・05倍だった。[br][br] 一方、野辺地普通科は県内で3番目に低い0・39倍。高校再編第1期実施計画で2学級規模の地域校として設置されている六ケ所の志望者は35人、大間は40人。2学級規模の地域高は入学者数が2年連続40人以下だった場合に原則として1学級となる。今年4月の入学者数は六ケ所40人、大間が37人だった。[br][br] 就職志望者は28人で、志望率は前年同期と同率の0・3%。特別支援学校中学部卒業予定者129人は全員が進学を志望した。[br][br] 調査結果は県教委のホームページで閲覧できる。県教委は12月10日に第2次調査を行い、来年1月7日に結果を公表する。