環境基準値超のカドミウム、ホウ素検出/八戸・櫛引地区の産廃野積み問題

約20年にわたって八戸市櫛引地区に産業廃棄物が野積みのまま放置されていた問題で、市は20日、2016年に青森県が行政代執行で対策工事をした現場敷地内から、工事後初めて環境基準値を超えるカドミウムとホウ素が検出されたと公表した。ただ、基準値を.....
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 約20年にわたって八戸市櫛引地区に産業廃棄物が野積みのまま放置されていた問題で、市は20日、2016年に青森県が行政代執行で対策工事をした現場敷地内から、工事後初めて環境基準値を超えるカドミウムとホウ素が検出されたと公表した。ただ、基準値を超えた有害物質を含む水は、これまで1回しか確認されていないことなどから、市は周辺環境への影響は低いとしている。[br][br] 同日の市議会建設協議会で公表した。市環境保全課によると、10月1日に実施した定期確認の際、現場敷地内で茶色い沈殿物を含んだ水たまりを発見。水質分析をした結果、カドミウムは環境基準の2倍、ホウ素は約4倍の値が出た。[br][br] 同問題は市内の産廃業者が適正な処理をせず、産廃をため続けたのが発端。16年に県が行政代執行で対策工事に着手し、廃棄物を整形した上で遮水シートで覆うなどの工事を行った。17年1月の中核市移行後は市が現場周辺で定期的な環境モニタリング調査を行っている。