馬渕川さけ・ます増殖漁協、採卵事業2カ月遅れで開始へ/南部町

南部町の馬淵川でサケの捕獲、採卵事業を担う「馬渕川さけ・ます増殖漁協」(松本福松組合長)が近隣の内水面関係団体の同意取得が難航し、本年度の採捕事業が滞っている問題で、同漁協が関係団体から同意を得た上で青森県から特別採捕許可を得たことが4日、.....
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 南部町の馬淵川でサケの捕獲、採卵事業を担う「馬渕川さけ・ます増殖漁協」(松本福松組合長)が近隣の内水面関係団体の同意取得が難航し、本年度の採捕事業が滞っている問題で、同漁協が関係団体から同意を得た上で青森県から特別採捕許可を得たことが4日、分かった。期間は来年1月15日までで、近く今季の採捕事業が始まる見込み。松本組合長は「遅れはあるが、1匹でも多く捕獲できるよう努力する」と話している。[br][br] 同漁協では、内部対立の影響で2018年度の採捕事業ができず、19年度もシーズン終盤の短期間の実施にとどまった。例年は9月に捕獲が始まるが、本年度は関係団体の同意取得が難航し、9月下旬に松本氏が組合長に就任。その後、調整を進め、今月2日までに同意を得た。[br][br] 県の許可は同日付で、捕獲予定数は4万尾以内。準備ができ次第、同町下名久井にある漁協施設前の川にサケを捕獲するための「やな」が設置される。[br][br] 松本組合長は関係団体の同意取得が難航したことに対し、「漁協の定款を守り、事務的な手続きをおろそかにしないようにして、組織の改善、改革に努める」と強調。「長期的な資源確保を考え、採捕事業を進めたい」と述べた。[br][br] サケ漁は昨シーズンから全国的な不漁が続いている。県水産振興課の山中崇裕課長は取材に「資源確保へ向けてサケのふ化放流にしっかりと取り組んでもらいたい」と述べ、採捕事業の円滑な実施に期待を込めた。