反射材着用率わずか1割 秋冬の薄暮・夜間の交通死者/青森県内

夜間に一定の効果を発揮し、事故防止につながる反射材。着用率が低いのが課題だ
夜間に一定の効果を発揮し、事故防止につながる反射材。着用率が低いのが課題だ
2015~19年の5年間で、日照時間が短くなる10~12月の薄暮や夜間に、青森県内で交通事故に遭って死亡した歩行者30人のうち、車のライトが当たると光る反射材の着用者は、わずか10%の3人にとどまったことが県警のまとめで分かった。反射材を着.....
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 2015~19年の5年間で、日照時間が短くなる10~12月の薄暮や夜間に、青森県内で交通事故に遭って死亡した歩行者30人のうち、車のライトが当たると光る反射材の着用者は、わずか10%の3人にとどまったことが県警のまとめで分かった。反射材を着用していれば事故防止につながった可能性もあり、県警交通企画課は「日照時間が短くなり、特に危険な時期。歩行者は反射材を活用し、運転者に早めに認識されるように努めてほしい」と強く求めている。[br][br] 県が18年に実施したウェブアンケートによると、回答した県民99人のうち、外出時の反射材の利用について「いつも身に着けている」は14・1%にとどまった。一方、「時々は身に着けている」が20・2%、「ほとんど身に着けてない」が19・2%、「全く身に着けない」が46・5%だった。[br][br] 身に着けない理由(複数回答)では「必要性を感じない」が37・7%と最も多く、「購入したり、もらったりする機会がない」が32・9%、「面倒くさい」が10・6%、「格好が悪い」が8・2%と続いた。[br][br] 着用したい反射材の種類(同)については「かばんなどに装着できるキーホルダー型」が34・9%、「衣類や靴などのデザインの一部に組み込まれたもの」が27・3%、「簡単に貼り付けられるシール」が19・8%、「とにかく反射効果が高いもの」が10・5%だった。[br][br] 県県民生活文化課によると、夜間にライトが下向きの車の運転者から歩行者が見える距離は、黒など目立たない色の服装が26メートル、白など明るい色の服装が38メートルにとどまる。一方、反射材を着用した状態は57メートル以上とより見えやすくなり、反射材を着用することで一定の効果を得ることができる。[br][br] 同課交通・地域安全グループマネージャーの田中光男副参事は「歩行者の反射材着用に加え、運転者も早めのライト点灯を心掛けてほしい」と、互いに事故防止に向けた意識を高める重要性を強調した。夜間に一定の効果を発揮し、事故防止につながる反射材。着用率が低いのが課題だ