県が八戸で林業経営支援セミナー 強い経営体質づくりの参考に

林業関係業者の連携強化の必要性を訴える江越卓真氏=29日、八戸市内
林業関係業者の連携強化の必要性を訴える江越卓真氏=29日、八戸市内
新型コロナウイルスの影響を受ける林業事業者を支援しようと、青森県は29日、八戸市のきざん八戸で経営セミナーを開き、県南地域の事業者や市町村職員ら約30人が生き残りに向けたヒントを探った。 県内では、コロナ禍による住宅需要の落ち込みで一時期、.....
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 新型コロナウイルスの影響を受ける林業事業者を支援しようと、青森県は29日、八戸市のきざん八戸で経営セミナーを開き、県南地域の事業者や市町村職員ら約30人が生き残りに向けたヒントを探った。[br][br] 県内では、コロナ禍による住宅需要の落ち込みで一時期、原木が滞留する事態となり、県は県外の木材加工施設への輸送費用を助成するなどの対策を講じた。滞留はすでに解消したが、建築用木材価格は頭打ち感があり、環境に左右されにくい経営体質づくりの参考にしてもらおうと、県内2会場でセミナーを開いた。[br][br] 講師は、愛知県の経営コンサルティング会社・ピースマネジメント代表の江越卓真氏。全国の森林組合などで経営診断を行った経験から、「コロナで大きく変化した消費者の価値観や消費行動に対応しなければ生き残れない」と訴えた。[br][br] 県外の事例として、醸造所や行政と連携し、ウイスキー樽の製造に乗り出した事業体の取り組みを紹介。江越氏は「建築用材だけで利益を生み出す方法では手詰まり感があり、サプライチェーン全体で付加価値向上を図るのが現実的だ」と、業者間連携を強めるよう提案した。林業関係業者の連携強化の必要性を訴える江越卓真氏=29日、八戸市内