【ドラフト】八学大2人のエース、次ステージへ

プロ野球ドラフト会議で指名を受けた八学大の大道温貴(右)と中道佑哉(左)。正村公弘監督への感謝を胸に、次のステージへ向かう=26日、八学大
プロ野球ドラフト会議で指名を受けた八学大の大道温貴(右)と中道佑哉(左)。正村公弘監督への感謝を胸に、次のステージへ向かう=26日、八学大
八学大の左右エースがプロの舞台へ―。26日に都内で開かれたプロ野球ドラフト会議で、八学大の右腕大道温貴と左腕中道佑哉に吉報が届いた。大道は広島が3位、中道はソフトバンクが育成2位で指名。同大からの2人同時指名は2010年の塩見貴洋(楽天1位.....
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八学大の左右エースがプロの舞台へ―。26日に都内で開かれたプロ野球ドラフト会議で、八学大の右腕大道温貴と左腕中道佑哉に吉報が届いた。大道は広島が3位、中道はソフトバンクが育成2位で指名。同大からの2人同時指名は2010年の塩見貴洋(楽天1位)、秋山翔吾(西武3位、現大リーグ・レッズ)以来10年ぶり。新型コロナウイルス感染症の影響で思うように試合できなかった今季のチームを背負ってきた大道、中道の2人は恩師や家族への感謝を胸に、夢の舞台での飛躍を誓った。[br][br] まず指名されたのは、前評判が高かった大道。広島から3位で指名を受けると、男手一つで育ててきた父貴志さん(50)と対面し、笑顔で握手をかわした。 貴志さんは「成長のための力になりたい」と、登板したほとんどの試合に、埼玉県から東北各地の球場へと駆け付け、スマートフォンで全投球内容を撮影して息子に送るなど、影ながら支えてきた。[br][br] 「プロ入りが決まって自立してから、感謝の言葉を伝えたい」と話していた大道の思いを聞いた貴志さん。満面の笑みを浮かべつつ、「これまで支えてくれた監督やチームメートへの感謝を忘れず、投手王国の広島で前田健太選手(米大リーグ・ツインズ)のように育ってほしい」と期待を込めた。[br][br] 吉報を待ち続けた中道にも、そのときは訪れた。育成2位でソフトバンクから声が掛かった。会見場で共にチームを引っ張ってきた戦友の大道に「おめでとう」と声を掛けられると、それまでの緊張した表情が緩んだ。[br][br] 「息子のことをしっかり見届けたい」と仕事を切り上げ、十和田市から大学に駆け付けたのは父貴幸さん(47)と母美恵子さん(49)。高校時代はけがに悩まされるなど苦労を知る貴幸さんは「よく頑張った。小中高、そして大学で積んできた経験と、持ち前の向上心を忘れずに頑張ってほしい」とエールを送った。[br][br] 自らも投手出身で、2人を育てた正村公弘監督は中道が指名を受けると、「お前、汗かきすぎだろ」と冗談を飛ばしながらも、安堵したのか笑顔で教え子2人の肩を抱いて祝福。「大道は1日も長くプロで投げられるよう、中道は開口一番(育成だったことに)悔しいと言った気持ちを忘れず、次のステージで頑張れ」とはなむけの言葉を送った。[br][br] これに対し、大道は「今の自分をつくってくれた」、中道は「正村さんのおかげでここまで来られた」と恩師へ感謝していた。プロ野球ドラフト会議で指名を受けた八学大の大道温貴(右)と中道佑哉(左)。正村公弘監督への感謝を胸に、次のステージへ向かう=26日、八学大