【新型コロナ】PCR検査フル回転 クラスター拡大で

弘前PCRセンターで訪れた人から検体を採取する医師=23日
弘前PCRセンターで訪れた人から検体を採取する医師=23日
弘前市の飲食店を発端とした新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、弘前保健所管内でPCR検査数が急増している。飲食店の従業員や利用客から、その同居人や知人といった2次感染も次々と判明し、検体採取や検査能力が一時的に逼迫ひっぱくする事態となった。.....
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 弘前市の飲食店を発端とした新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、弘前保健所管内でPCR検査数が急増している。飲食店の従業員や利用客から、その同居人や知人といった2次感染も次々と判明し、検体採取や検査能力が一時的に逼迫ひっぱくする事態となった。23日現在、青森県が民間検査機関や弘前市医師会などに協力を求めて検査態勢を強化。感染収束の見通しが立たない中、関係者が“フル回転”で対応に当たっている。[br][br] 県内の検査実施数(抗原検査も含む)は、今回の飲食店クラスター(感染者集団)に関連し、最初の感染者を確認した12日から急増。通常時は1日当たり5~10件程度だったが、12日28件、13日42件、14日147件と右肩上がりとなり、その後も80~90件程度で推移している。[br][br] 県は検査状況について、「検査能力はあるが、検体採取が追い付いてない状況」(16日の会見)と説明。その後、同市医師会が運営する弘前PCRセンターや民間医療機関が検体採取作業の一部を受け入れ、感染が疑われる人から相談を受けた翌日か翌々日までには検体を採取可能となった。[br][br] さらに大量の検体に対応するため、県環境保健センター(青森市)にある全自動PCR装置と、従来の検査装置の計4台を昼夜問わず稼働している。 県感染症疫学コーディネーターの大西基喜医師は「感染が拡大してもある程度は検査が回る」(23日)とした。県南地方の検査態勢にも影響はないという。[br][br] 弘前PCRセンターでは16日から弘前保健所が行う検体採取の一部を請け負っている。普段は1日数件程度だったが、23日は43人の検体を採取。防護服を着た医師1人が「ドライブスルー方式」で、車に乗った検査対象者の鼻から採取し、臨床検査技師が検体を包装していた。[br][br] 今後、同センターの検査は週3回に拡大する方針。同市医師会の澤田美彦会長は「市民の不安に応える意味でも県に協力していく」との姿勢を示した。 弘前PCRセンターで訪れた人から検体を採取する医師=23日