八戸市営バス、南部バスSuica導入へ 22年春開始目指す

2022年春のサービス開始を目指し、「地域連携ICカード」を導入する南部バス(右)と八戸市営バス=21日、八戸市中心街
2022年春のサービス開始を目指し、「地域連携ICカード」を導入する南部バス(右)と八戸市営バス=21日、八戸市中心街
八戸市営バスを運行する市交通部と、「南部バス」事業を運営する岩手県北自動車(盛岡市)は21日、全てのバス路線にSuica(スイカ)機能が使える交通系ICカードを導入すると発表した。JR東日本が提供する「地域連携ICカード」のシステムを活用し.....
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 八戸市営バスを運行する市交通部と、「南部バス」事業を運営する岩手県北自動車(盛岡市)は21日、全てのバス路線にSuica(スイカ)機能が使える交通系ICカードを導入すると発表した。JR東日本が提供する「地域連携ICカード」のシステムを活用し、スイカに対応した全国の公共交通機関でも利用できる予定。キャッシュレス化によるスムーズな運賃支払いで利便性の向上を図り、新型コロナウイルスの感染予防対策として有効な非接触決済も推進する。両バス事業者は共に2022年春のサービス開始を目指す。[br][br] 八戸市、岩手県北自動車、JR東の3者が16日付で、八戸圏域での地域連携ICカード利用に関する基本合意を締結した。市内路線を運行する両バス事業者は、等間隔・共同運行や上限運賃施策に連携して取り組んでおり、足並みをそろえた導入を検討してきた。[br][br] 地域連携ICカードは、八戸圏域を運行する路線バスの運賃支払いや定期券として使える地域独自サービスに加え、鉄道利用や電子マネーといったスイカ機能を併せ持つ。スイカと相互利用可能な他の交通系ICカードでも、市営バスと南部バスに乗車できるようになる。両事業者は独自サービスとして、乗り継ぎ割引やポイント付与などの特典についても検討中だ。[br][br] ICカードの導入後は、利用客の乗降データを把握できるメリットを生かし、適切なダイヤ見直しや路線再編などに反映させることも可能になるという。 [br][br] ICカードは両事業者がそれぞれ発行。市営バスは保有する車両118台全てに、南部バスは119台にシステムを導入する。総事業費は精査中だが、財源として青森県の関連補助金や国の補助メニューなどを活用する方針。八戸市、三戸郡、十和田市がエリアの南部バスは、関係自治体からの支援も視野に入れる。[br][br] ICカードの名称やデザインなどは、来年以降に検討を進める予定。21日の定例会見で小林眞市長は「観光やビジネスで八戸圏域を訪れる人の利便性も向上する」と利点を強調した。[br][br] 岩手県北自動車南部支社の高橋学支社長は取材に「八戸圏域全体のバスネットワークの持続性確保にもつなげたい」と話した。2022年春のサービス開始を目指し、「地域連携ICカード」を導入する南部バス(右)と八戸市営バス=21日、八戸市中心街