今夏に行われた本年度の実用英語技能検定(日本英語検定協会主催、通称・英検)で、八戸聖ウルスラ学院高(里村智彦校長)英語科3年の福嶋南美さん(18)が最難関の1級に合格した。同校初の快挙に、福嶋さんは「今まで頑張ってきたことが身についてきた証拠。自信になった」と喜んでいる。[br][br] 同協会によると、英検1級は1次試験の筆記とリスニング、2次試験の面接の結果で合否を判定する。難易度は大学上級相当で、英語の知識のほかに、対話相手への発信力や対応力が問われる。[br][br] 福嶋さんは昨秋に準1級を取得。「もっと高みを目指したい」と今回1級に初挑戦した。日常会話では使わないような、特殊な単語の習得など苦労もあったが、「少しの空き時間でも単語帳を開き、毎日こつこつ勉強した」。2次試験では、世界の子どもたちの労働問題について試験官と議論。高いコミュニケーション能力を発揮し、見事一発で合格した。2018年夏から1年間、米国に留学し、現地の高校で授業を受けた経験や、英語以外の授業で得た知識も快挙への大きな手助けとなった。[br][br] 福嶋さんの担任を務める、石田博継英語科長は「外国人留学生のサポートなども積極的にしてくれていた。後輩たちにとっても大きな目標ができた」と教え子の頑張りをたたえた。[br][br] 福嶋さんの将来の夢は、同時通訳として国際会議の場に立つこと。今回の経験を弾みに「これからもいろいろなことに挑戦していきたい」と抱負を語った。