天鐘(9月22日)

この4連休に合わせて、野球やサッカーの入場制限が緩和された。観光地でも少しずつ人出が増えている。次なる波も気になるところだが、取りあえずコロナ下での経済再生へ、また一歩▼さて皆さんはこの連休、いかがお過ごしだろう。仕事柄、長い休みが取れない.....
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 この4連休に合わせて、野球やサッカーの入場制限が緩和された。観光地でも少しずつ人出が増えている。次なる波も気になるところだが、取りあえずコロナ下での経済再生へ、また一歩▼さて皆さんはこの連休、いかがお過ごしだろう。仕事柄、長い休みが取れない小欄、世間を尻目に、相変わらずの巣ごもりである。スポーツと言ってもテレビ桟敷での相撲観戦が関の山▼その大相撲秋場所、思いの外、面白い。横綱2人の休場で、予想もしなかった大混戦である。悪く言えばどんぐりの背比べだが、本命不在の大バトル。連日、土俵を熱くしているのは大関から平幕まで入り乱れての優勝争いだ▼加えて、今場所は青森県勢の奮闘が目を引く。先場所13連敗した阿武咲がトップグループで頑張っている。新十両・錦富士も元気で、勝ち越しの期待がかかる。大いに盛り上がる両国の国技館…▼と、書いて、やはり物足りなさを感じてしまうのは、コロナで少ないままの観客のせいだ。熱戦への大歓声も、横綱土俵入りでの「よいしょ」の掛け声も今はない。行儀は悪いが、番狂わせに飛ぶ座布団も大相撲の華だと思うのだが…▼俳句では相撲は秋の季語。高井几董(きとう)に〈やはらかに人わけゆくや勝角力(かちずもう)〉がある。勝って引き揚げる力士に、花道から万雷の拍手。いつもの光景が戻ってくる日が近いことを願いつつ、今日もまたテレビの前に陣取る。