スマート農業の実証水田で収穫/二戸 収量は1割アップ

スマート農業推進に向けたコンバインの実演会で、効果などを確認する参加者=17日、二戸市
スマート農業推進に向けたコンバインの実演会で、効果などを確認する参加者=17日、二戸市
岩手県二戸農業改良普及センターは17日、コメの収穫量やうまみ成分が計測可能なコンバインの実演会を二戸市金田一の水田で開いた。同市の金田一営農組合(五日市亮一組合長)が昨年度から取り組むスマート農業実証事業の一環で、昨年のデータを基に、今年5.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 岩手県二戸農業改良普及センターは17日、コメの収穫量やうまみ成分が計測可能なコンバインの実演会を二戸市金田一の水田で開いた。同市の金田一営農組合(五日市亮一組合長)が昨年度から取り組むスマート農業実証事業の一環で、昨年のデータを基に、今年5月には肥料の量を調整して田植えを実施。17日に1ヘクタール分の刈り取りを行った結果、収量が前年比で1割程度増えたことを確認した。[br] 実証事業は農機具大手のクボタ(大阪市)などの協力を得て実施。コンバインは、コメの収量や水分・タンパク含有率が計測できるセンサーを内蔵し、水田の場所ごとに収穫状況の違いを把握できる。データを活用することで、翌年の田植えの際に肥料の量を調整でき、作業の効率化につながるという。[br] この日は、同組合が手掛ける酒造好適米「ぎんおとめ」の収穫が行われ、クボタのグループ会社の社員が地元生産者らにコンバインの機能や数値化された品質のデータを説明した。[br] 昨年と比べて肥料の散布にむらがなく、収量アップなど一定の効果があったことに、五日市組合長は「結果は高く評価できる。ただ、機械が高価で地域の農家が導入するのは難しい部分もある。現場で活用できるよう、行政が支援を続けてくれれば」と話した。スマート農業推進に向けたコンバインの実演会で、効果などを確認する参加者=17日、二戸市