【コメ概算金】県南3農協、全農県本部と足並みそろえる

八戸農協(本店八戸市)、おいらせ農協(三沢市)、十和田おいらせ農協(十和田市)は16日、コメ生産者に仮払いする「生産者概算金」(60キロ、1等米)を決める会議をそれぞれ開いた。3農協とも県産主力品種「まっしぐら」1万1400円、「つがるロマ.....
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 八戸農協(本店八戸市)、おいらせ農協(三沢市)、十和田おいらせ農協(十和田市)は16日、コメ生産者に仮払いする「生産者概算金」(60キロ、1等米)を決める会議をそれぞれ開いた。3農協とも県産主力品種「まっしぐら」1万1400円、「つがるロマン」1万1600円と、全農青森県本部が15日に示した前年比800円減の目安額と同額に設定した。[br] 全農県本部が示す生産者概算金の目安額を引き下げるのは6年ぶり。慢性的な需要減少と、新型コロナウイルスの影響で外食の売り上げが落ち込んでいる状況を反映させた。 [br] 八戸農協の山美喜正組合長は「千円以内の引き下げに収まって良かった」としつつ、「来年以降の価格は楽観視できない」と警戒感をにじませた。[br] 「多くの農家は今回(概算金が)下がることを頭に入れていただろう」と冷静に受け止めるのはおいらせ農協の沖澤繁弥組合長。「この程度の額ならば農家もコメ生産を続けてもらえるのではないか」との見解を示した。[br] 一方、十和田おいらせ農協の畠山一男組合長は文書でコメントを出し、販売状況の厳しさを強調。「生産者が生産意欲を失わないよう、農協として販売努力をしなければと思っている」とした。[br] この日、青森市内で役員会を開いた県米穀集荷共同組合(円子徳通理事長)は目安額の下げ幅を合わせ、まっしぐら1万1400円、つがるロマン1万1900円と共に前年比800円減とした。齋藤猛専務理事は「在庫過剰のときは下げるしかない。その状況を生産者は理解していると思う」と話した。 ゆうき青森農協(東北町)は17日に決める。