「最後の1勝」に向け闘志/古豪・五戸高サッカー部 

練習に汗を流す五戸高サッカー部の選手たち=9月上旬、五戸町のひばり野公園サッカー場
練習に汗を流す五戸高サッカー部の選手たち=9月上旬、五戸町のひばり野公園サッカー場
高校サッカーの古豪として知られる青森県立五戸高サッカー部が、19日に行われる高円宮杯U―18県リーグ2部第7節でラストゲームを迎える。先月の全国高校選手権県大会1次予選で敗れ、全国大会出場の夢は絶たれたものの、県サッカー界をけん引してきた同.....
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 高校サッカーの古豪として知られる青森県立五戸高サッカー部が、19日に行われる高円宮杯U―18県リーグ2部第7節でラストゲームを迎える。先月の全国高校選手権県大会1次予選で敗れ、全国大会出場の夢は絶たれたものの、県サッカー界をけん引してきた同校の歴史を締めくくる「最後の1勝」で、有終の美を飾ろうと選手たちの士気は高い。練習に汗を流すイレブンは「胸を張って終えられるよう、五戸高らしさを持って戦いたい」と闘志を燃やしている。[br] 同校は、県立高校再編計画で2021年度末の閉校が決まっており、2年生の部員が3人しかいないため、単独で大会に出場するのは県リーグが最後となる。[br] 1957年の創部以来、全国選手権に14回、全国高校総体(インターハイ)に11回出場。県勢初のベスト8を成し遂げた85年度の全国選手権は現在でもサッカーファンの間で語り草となるなど、80年代までは“常勝軍団”として県内や東北地方のサッカー界をリードしてきた。[br] 一方、近年は私学の台頭によって全国の舞台から遠ざかっており、必勝を期して臨んだ先月30日の全国選手権県大会1次予選は、県立青森工業高にPK戦の末に敗退。現在参加している県リーグ2部でも、ここまで2分4敗と勝ち星はなく、最終戦に懸ける選手たちの思いは強い。[br] OBたちの活躍に憧れて入部したという3年の榎本叶翔(かなと)主将は「泣いても笑っても次がラスト。前節(第6節)は負けたが、気持ちを切り替えて五戸高サッカー部の歴史を良い形で締めくくりたい」と力を込める。 現J2長崎監督の手倉森誠さん、双子の弟の浩さん(日本サッカー協会)らと共に85年度の選手権で8強入りに貢献し、現在のチームで指揮を執る三浦豊監督は「選手たちには、この2、3年でどれだけ成長したのかを見せてほしい。笑って最後の試合を終えてくれれば」と話す。[br] 栄光の歴史を築いてきたOBたちも大きな期待を寄せる。手倉森誠さんは取材に対し、「今在籍している選手は、五戸高の伝統をしっかり締めるという役割を持っている。応援しているので、ぜひ頑張ってほしい」とイレブンにエールを送った。[br] 19日は、午後1時半から八戸学院大サッカー場でブランデュー弘前U―18と対戦する。練習に汗を流す五戸高サッカー部の選手たち=9月上旬、五戸町のひばり野公園サッカー場