再処理工場で封印ワイヤ破断 足場の撤去工事原因か

封印ワイヤの破断箇所=8月5日、六ケ所村(日本原燃提供)
封印ワイヤの破断箇所=8月5日、六ケ所村(日本原燃提供)
日本原燃は9日、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で、国際原子力機関(IAEA)と原子力規制庁がそれぞれ設置していた、核物質管理用の封印ワイヤ計2本が切れていたと明らかにした。同日、原因と再発防止策を規制庁に報告し、厳重注意を受けた。原燃.....
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 日本原燃は9日、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で、国際原子力機関(IAEA)と原子力規制庁がそれぞれ設置していた、核物質管理用の封印ワイヤ計2本が切れていたと明らかにした。同日、原因と再発防止策を規制庁に報告し、厳重注意を受けた。原燃の核燃料サイクル施設で同様の事例は7例目。[br] 原燃によると、8月5日にウラン・プルトニウム混合脱硝建屋で、プルトニウム在庫量のデータなどを伝送する電線管をつなぐ、金属製の箱(プルボックス)のワイヤが2本とも破断しているのが見つかった。[br] プルボックスは縦、横各40センチ、高さ30センチ。事業者によるデータ改ざんなどを防止する観点から、ワイヤを切らないと開けられない構造となっている。同19日にIAEAと規制庁がワイヤを交換し、中身に異常がないことが確認したという。[br] 原燃は残っていた痕などから、同3、4日に協力会社が足場を撤去した際に金属パイプが接触し、破断した―と推定。再発防止策として、安全対策工事が増えている状況を踏まえ、作業前後にワイヤの状態などを確認する。封印ワイヤの破断箇所=8月5日、六ケ所村(日本原燃提供)