青森県産ナガイモまたも全国2位/19年収穫量

農林水産省が28日発表した2019年産野菜の作付面積、収穫量などの統計によると、青森県産ナガイモの収穫量は5万5800トン(前年比3%増)だった。19年は天候が良く、生育が順調に進んだが、北海道の7万4400トン(23%増)に及ばず全国2位.....
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 農林水産省が28日発表した2019年産野菜の作付面積、収穫量などの統計によると、青森県産ナガイモの収穫量は5万5800トン(前年比3%増)だった。19年は天候が良く、生育が順調に進んだが、北海道の7万4400トン(23%増)に及ばず全国2位。16年以来の1位はならなかった。[br] ナガイモは三沢、東北町など上十三地域で生産がさかん。リンゴやニンニクに続き、県を代表する基幹作物の一つで、1974年産から全国1位に君臨し続けていた。[br] 近年は、北海道がトップの年が多い。過去5年間では16年を除いて1位。積極的に生産基盤の整備を進めた結果、多収品種の供給体制が整い、生産効率が飛躍的に向上しているという。[br] 作付面積で見ると、青森県は前年と同じ2250ヘクタール。北海道は2060ヘクタール(8%増)で190ヘクタールの差がある。10アール当たりの収量を比較すると、北海道は3・6トン(14%増)で増加した一方、青森県は2・5トン(3%増)で単収の格差が課題となっている。[br] 県が策定した「あおもりながいも産地力強化戦略」(17~26年度)では、最終年度の26年度の目標値として、10アール当たりの単収を3・2トンと設定している。[br] 県は目標達成に向け、ナガイモ農家向けの研修を開き、担い手育成に取り組んでいるほか、病気に強い優良種苗の開発を進めている。県農産園芸課の近藤幹三課長は「若手指導に力を入れつつ、単収向上に挑戦していく」と意気込んだ。