天候に恵まれ青森県内「やや良」/20年産コメ作柄

農林水産省が28日発表した2020年産水稲の作柄概況(15日現在)によると、青森県の作況指数(平年100)は102~105の「やや良」とした。田植え期の初めは天候不良が生じたが、出穂最盛期にかけて十分な気温と日照時間を取り戻し、生育が順調に.....
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農林水産省が28日発表した2020年産水稲の作柄概況(15日現在)によると、青森県の作況指数(平年100)は102~105の「やや良」とした。田植え期の初めは天候不良が生じたが、出穂最盛期にかけて十分な気温と日照時間を取り戻し、生育が順調に進んだ。収穫期まで天候が維持されれば、平年並み以上の収量が期待できる見通し。岩手県北部も「やや良」だった。[br] 青森県内の調査は作況標本筆330筆、作況基準筆11筆の耕地で実施。田植え最盛期は5月19日で平年より2日早く、出穂最盛期は8月5日で平年並み。[br] 青森県内は、穂数と1穂当たりのもみ数をかけ合わせた全もみ数が「やや多い」で、もみの成熟度を示す登熟は、出穂後の気温が高く順調であることから「平年並み」の見込み。[br] 地区別で見ると、南部・下北、青森、津軽全て「やや良」の見通し。南部・下北の全もみ数、穂数は共に「多い」を見込むが、栄養を行き届かせるもみの量が増えた影響で、登熟は「やや不良」とした。[br] 農水省東北農政局青森県拠点統計チームの佐藤正彦総括統計専門官は「15日以降の天候は平年並みの見込みだが、昨年と同様に暖かい天候が持続すれば品質に影響を及ぼす可能性はある」と見方を示した。[br] 東日本中心の早場地帯19道県では、北海道、青森、岩手、秋田、山形の5道県が「やや良」、宮城、新潟など8県が「平年並み」(作況指数99~101)。栃木、茨城など6県が「やや不良」(95~98)だった。[br] 早場地帯は、15日現在で水田の約8割以上で稲穂が出る地域。全国の収穫量の約7割を占める。 農水省は9月下旬、最終的な収量を予想し、数値化した作況指数を公表する。