東通原発の敷地内断層トレンチなど視察/県原子力政策懇

東北電力の社員(左奥)から敷地内断層の試掘溝の説明を受ける委員=27日、東通原発
東北電力の社員(左奥)から敷地内断層の試掘溝の説明を受ける委員=27日、東通原発
専門家らでつくる青森県原子力政策懇話会が27日、東北電力東通原発(東通村)を視察し、新規制基準の審査で長く議論の焦点となっていた敷地内断層の試掘溝(トレンチ)や、安全対策設備を確認した。 県は原子力施設の安全性や地域振興といった課題への意見.....
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 専門家らでつくる青森県原子力政策懇話会が27日、東北電力東通原発(東通村)を視察し、新規制基準の審査で長く議論の焦点となっていた敷地内断層の試掘溝(トレンチ)や、安全対策設備を確認した。[br] 県は原子力施設の安全性や地域振興といった課題への意見を聴取するため、懇話会を設置。毎年度、視察を実施しており、今回は28日と2日間の日程で開催。最終日は建設中の大間原発(大間町)と使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)を視察する。[br] 初日は委員25人中13人が参加。東北電は、敷地内にある断層は震源として考慮する必要はない―との主張が規制委から了承されたことを紹介した。[br] 委員の一人で広島大大学院人間社会科学研究科の奥村晃史教授(地震地質学)は取材に「敷地内に考慮すべき断層がないと分かっても、周囲には横浜断層など大きい地震を起こしうる断層が存在する」と指摘。「引き続き審査できちんと評価し、しかるべき安全対策を進めてほしい」と求めた。東北電力の社員(左奥)から敷地内断層の試掘溝の説明を受ける委員=27日、東通原発