北太平洋アカイカ春夏漁1航海目 数量は微増、金額2割減の見通し/八戸港拠点の中型船

中型イカ釣り船が春夏漁1航海目で漁獲したアカイカの水揚げ=24日、八戸市第3魚市場
中型イカ釣り船が春夏漁1航海目で漁獲したアカイカの水揚げ=24日、八戸市第3魚市場
八戸港拠点の中型イカ釣り船による春夏漁1航海目の北太平洋アカイカは、好調だった昨年の1航海目に比べ、数量が微増となる半面、取引価格の変動が大きく、金額が2割近く落ち込む見通しであることが24日、八戸市水産事務所への取材で分かった。今シーズン.....
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 八戸港拠点の中型イカ釣り船による春夏漁1航海目の北太平洋アカイカは、好調だった昨年の1航海目に比べ、数量が微増となる半面、取引価格の変動が大きく、金額が2割近く落ち込む見通しであることが24日、八戸市水産事務所への取材で分かった。今シーズンは漁獲量に波があり、2航海目ではアカイカ漁と日本海のスルメイカ漁で対応が割れている。数量と金額とも過去10年で最多だった昨年の水準に届くかどうかは微妙な状況だ。[br] 同事務所によると、22日現在のアカイカの水揚げは数量3818トンで、昨年の1航海目(7月11~27日)の3658トンを4%ほど超過。金額は14億8016万円で、昨年の18億4835万円を約20%下回る。[br] 24日は、第3源栄丸(183トン)が1航海目の最後となる116トンを水揚げした。市魚市場によると入札の結果、主力の耳取り(胴体)は3780~3150円、耳4450~4400円、軟骨3880円などの値が付いた。[br] 大半の中型船は既に2航海目へ出漁。関係者によると、約30隻の7割程度が北太平洋、残りは日本海で操業中とみられるが、いずれも日によって漁獲量に差があり、一部で八戸近海でスルメを追う動きも出ているという。[br] 北太平洋はアカイカ資源が比較的良好とされるものの、漁場まで遠い上、8月後半から9月にかけては台風の影響も懸念される。これに対し、日本海のスルメイカは港に近く効率的ではあるが、漁獲自体は厳しいとみられている。[br] 昨年5~9月の中型船の春夏漁は初めて本格的な北太平洋2回操業が行われ、合計の水揚げは6690トン、30億4962万円を記録した。しかし、今季の2航海目は各船とも難しい対応を迫られている模様で、関係者も「先が読めない」と口をそろえる。中型イカ釣り船が春夏漁1航海目で漁獲したアカイカの水揚げ=24日、八戸市第3魚市場