20年前、六戸町内の子どもたちが埋めたタイムカプセルの掘り起こし式が15日、町役場表広場で行われた。当時、カプセルを埋めるイベントに参加し、今は成人した町民やその家族ら約30人が、手紙や写真など思い出の詰まった“宝物”との再会を喜んだ。[br] 六戸町教委の主催。2000年11月、「夢のタイムカプセル2000」と銘打ち、20世紀最後の記念に、子どもたちの意見を将来に残す目的で実施した。イベントでは、町内の乳幼児や小中学生らが千を超える品々を埋めた。[br] 同日は、広場の芝生地に埋めたタイムカプセルを、参加者が交代しながらスコップで掘り起こした。開封は町文化ホールで行い、カプセルからは、将来の自分に向けてつづった手紙のほか、20年前に開催した町内イベントのポスター、当時流行していた写真シール、カードゲームなど思い出の品が取り出され、参加者は昔を懐かしんでいた。[br] 当時、町立開知小の児童だった同町岡沼の看護師長根香穂里さん(29)は「子どもの時の夢が分かって良かった。クラスメート全員に会って、一緒に手紙を読んで懐かしさを分かち合いたい」とほほ笑んだ。[br] 01年に閉校した長谷小の卒業生で、看護系の大学教員種市輝(あきら)さん(31)=青森市=は、20年前から目指していた医療の道に進んでいることに対し、「過去の自分に対し、夢に進んで元気でやってると言いたい」と照れくさそうに話した。[br] 今後、町教委は町のホームページなどで広報し、町文化ホールで9月から収納品を返却する。問い合わせは町文化ホール=電話0176(55)5511=へ。