北太平洋アカイカ漁終盤/八戸港 4割が日本海スルメイカ漁へ

中型イカ釣り船による2航海目のアカイカの水揚げ=11日、八戸市第3魚市場
中型イカ釣り船による2航海目のアカイカの水揚げ=11日、八戸市第3魚市場
八戸港で11日、中型イカ釣り船2隻が北太平洋での春夏漁2航海目で漁獲した船凍アカイカ68トンを水揚げした。2隻とも準備が整い次第、日本海のスルメイカ漁に切り替える。昨年は初めてほぼ全船が北太平洋で2回操業したが、今年はこれまで北太平洋で操業.....
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 八戸港で11日、中型イカ釣り船2隻が北太平洋での春夏漁2航海目で漁獲した船凍アカイカ68トンを水揚げした。2隻とも準備が整い次第、日本海のスルメイカ漁に切り替える。昨年は初めてほぼ全船が北太平洋で2回操業したが、今年はこれまで北太平洋で操業していた約4割の船が今後、日本海スルメイカ漁に回る見込みだ。[br] 水揚げしたのは第21正進丸と第68隆輝丸。7月に2航海目に出たが、8月に入って漁が途切れたため北太平洋での漁を切り上げて帰港した。[br] 11日は1航海目を終えた第88八幡丸を含む3隻で計201トンを水揚げ。入札の結果、金額は7504万円で、主力の耳取り(胴体)は4千~3070円だった。[br] 八戸市水産事務所によると、8月5日現在の春夏漁での船凍アカイカ水揚げは3532トンで、豊漁だった昨年同期並み。金額は13億6532万円、1キロ当たりの平均単価386円と、高値傾向だった昨年の18億4835万円、平均505円には届いていない。[br] 市場関係者や仲買人らは7月9日の初水揚げ以降続いていた低調相場の要因として、新型コロナウイルスの影響による学校給食や飲食店向けの需要減、業者の在庫未消化などを挙げる。ただ、7月末以降は相場が上向いている。[br] 一方、日本海スルメ漁に切り替える船があるのは、近年、不漁が続いていたスルメに明るい兆しがあり、悪天候時の避難も容易なため。第21正進丸の工藤三夫漁労長は取材に「(漁模様は)行ってみないと分からない」と慎重な姿勢を崩していない。中型イカ釣り船による2航海目のアカイカの水揚げ=11日、八戸市第3魚市場