青森県産水産物価格、3月以降低迷続く

青森県産水産物の価格が低迷している。県が毎月まとめている「県海面漁業に関する調査」によると、1キロ当たりの平均単価が6月時点で123円(前年同期比18・0%減)だった。新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した3月から毎月1~2割程度落ち込ん.....
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 青森県産水産物の価格が低迷している。県が毎月まとめている「県海面漁業に関する調査」によると、1キロ当たりの平均単価が6月時点で123円(前年同期比18・0%減)だった。新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した3月から毎月1~2割程度落ち込んでおり、県は「コロナ禍で飲食店の客足が鈍り、水産物の需要が減ったことなどが要因」と推測する。[br] 5日の県水産振興審議会で県が報告した。価格安の原因として新型コロナの影響のほか、一部の魚種で供給過多が生じていることが挙げられるという。[br] 月別で見ると、3月の平均単価は313円(12・3%減)、4月128円(22%減)、5月123円(16・9%減)。[br] 魚種別では、ヒラメ496円(28・8%減)、ホタテガイの成貝178円(28・2%減)、半成貝101円(11・4%減)、ブリ116円(22・7%減)など軒並み下落。また、県が7月中に実施した県内漁協へのアンケートによると、マグロで3、4割、ヒラメで最大7割ほど単価が低下したとの回答があった。[br] 県水産振興課の山中崇裕課長は取材に「新型コロナを含め、さまざまな影響で価格が下がっている。多くの人に県産魚を買ってもらえるための事業や、国の支援制度の周知などに力を入れていきたい」と話した。