再処理工場正式合格、原子力規制庁が三村知事に説明/市村部長「慎重に審査した」

使用済み核燃料再処理工場の審査について、三村申吾知事(右)に説明する市村知也原子力規制部長(左)=4日、青森県庁
使用済み核燃料再処理工場の審査について、三村申吾知事(右)に説明する市村知也原子力規制部長(左)=4日、青森県庁
原子力規制庁の市村知也原子力規制部長は4日、青森県庁を訪問し、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準の適合性審査に正式合格したことを三村申吾知事に説明した。市村部長は「原子力規制委員会で重要な論点の審議を重ねるなど慎重に審査してき.....
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 原子力規制庁の市村知也原子力規制部長は4日、青森県庁を訪問し、使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)が新規制基準の適合性審査に正式合格したことを三村申吾知事に説明した。市村部長は「原子力規制委員会で重要な論点の審議を重ねるなど慎重に審査してきた」と強調した。[br] 県が核燃料サイクルの中核施設である再処理工場に関し、審査合格に至った考え方を直接確認するため、規制庁に説明を要請した。[br] 市村部長は、2014年1月に始まった審査会合が計113回、現地調査は5回に上ったと説明。原発に比べて面的に広く重要な施設が点在することを特徴に挙げた。[br] 審査を通じて自然災害などへの対策が強化されたほか、「重大事故が発生した場合でも放射性物質の放出を抑えられることを確認した」との認識を示した。[br] これに対し、三村知事は「安全性向上に関わる工場の基本的設計方針の妥当性が確認されたと受け止めているが、合っているか」と確認。[br] 規制庁側にこの認識を肯定されると、▽今後の安全対策工事の本格着手に必要な詳細設計の認可(設工認)などの厳正かつ迅速な審査▽今回の審査結果に対する県民の理解促進への協力―の2点を求めた。[br] この日は、県議会の森内之保留議長にも審査の経緯を説明した。使用済み核燃料再処理工場の審査について、三村申吾知事(右)に説明する市村知也原子力規制部長(左)=4日、青森県庁