東京五輪の開幕まで23日で1年/アスリート、1年後見据えて練習に励む

新型コロナウイルス感染症の拡大で、史上初の延期となった東京五輪の開幕まで、23日で1年となった。国内でも再び感染が広がり、開催を危ぶむ声は消えない中、大会組織委員会などは感染が完全収束していなくても開催が可能になるよう「安全、安心」の新たな.....
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 新型コロナウイルス感染症の拡大で、史上初の延期となった東京五輪の開幕まで、23日で1年となった。国内でも再び感染が広がり、開催を危ぶむ声は消えない中、大会組織委員会などは感染が完全収束していなくても開催が可能になるよう「安全、安心」の新たな運営方式の検討を急ぐ。渦中のアスリートは、代表選考会の延期など調整に影響を受けながらも、1年後を見据えて練習に励んでいる。開催可否を巡る最終判断の時期も、今後の大きな焦点となる。[br] 今月、新たな競技日程と会場が決定。組織委は次のステップとして、コスト削減と感染予防のための簡素化に着手しており、9月のIOC調査委員会との合同会議で具体策を報告する。組織委は、概算で3千億円規模とみられていた延期に伴う追加経費の全体像を今秋に示す方針。[br] 大会時の新型コロナ対策については、政府を中心とした対策会議を9月に立ち上げる。出入国管理や検査、治療体勢、観客の削減などがテーマとなる予定で、年内に中間とりまとめを行う方針だ。[br] 一方、急転直下の感染拡大と五輪延期は、代表選考にも影を落とした。多くの選手が安定した練習環境の確保に難航するほか、選考会の延期も余儀なくされた。選考過程で“三密”や国外の大会参加を避けられない競技もあり、安全を念頭に置きながらの代表争いは前途多難だ。[br] 青森県、岩手県北関係の主なアスリートでは、7人制ラグビーの本村直樹(28)=八戸市出身、HondaHEAT=が6月末から再開した代表候補強化合宿への参加を続ける。陸上は12月から選考レースが再開。男子400メートル障害の岸本鷹幸(30)=大湊高出、富士通=は、21年6月末までに好タイムを出すことが不可欠だ。[br] アーチェリーの古川高晴(35)=青森東高出、近畿大職=は今年3月の代表2次選考会をトップ通過。来年3月の最終選考会で、5人のうち上位3人に食い込む必要がある。卓球男子の丹羽孝希(25)=青森山田高出、スヴェンソン=、水谷隼(31)=同、木下グループ=は内定を維持した。[br] パラリンピックは、ゴールボール女子日本代表の天摩由貴(29)=八戸市出身、マイテック=が内定維持。陸上男子砲丸投げの大井利江(71)=洋野町在住=も男子最年長出場を狙う。