元八戸市議会議長の田名部氏、視察費を二重受給 返還意向「私の認識不足」

元八戸市議会議長で下長土地改良区(同市)理事長を務める田名部和義氏が、市議在職中に実施した調査研究視察の旅費・宿泊費について、土改区が費用を出したにも関わらず、政務活動費としても受け取っていたことが18日までに分かった。二重受給に当たるとの.....
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 元八戸市議会議長で下長土地改良区(同市)理事長を務める田名部和義氏が、市議在職中に実施した調査研究視察の旅費・宿泊費について、土改区が費用を出したにも関わらず、政務活動費としても受け取っていたことが18日までに分かった。二重受給に当たるとの指摘があり、田名部氏は本紙の取材に「認識不足が大きく、不徳の致すところ」と述べ、議会事務局などと相談して早急に返還手続きを進める意向を示した。[br] 田名部氏によると、市議在職中に新潟県などへ行った視察の旅費・宿泊費について、市議会と土改区の双方から受け取っていたケースが複数回あった。現段階で、二重受給の可能性を指摘されている政活費分の総額は約30万円とみられる。[br] 双方から受給した理由は「議員と土地改良区理事長の両方の立場で視察の目的を全うした。相手先にも、それぞれの名刺を渡している」と説明。その上で「旅費の案分という認識が不足し、責任を感じている。二重受給の分はすぐにでも返還したい」と話した。[br] 今年5月に土改区側から相談を受けた議会事務局は17、18年度分の政活費と土改区の資料を照合。聞き取りに対し、田名部氏が双方からの受給を認めたため、政活費の資料が残る13年度以降の調査を進める。[br] 阿部寿一・市議会事務局長は「引き続き事実関係などを確認したい。政活費に関する手引きや関係条例に基づき、必要があれば返還を求める」としている。[br] 田名部氏は1991年、市議に初当選。2019年5月まで連続7期務め、13年6月から約2年間にわたり議長職を経験した。国民民主党系会派「きずなクラブ」に所属していた。土改区の理事長は00年から約20年間務めている。