産廃処分入札、無許可業者が落札 八戸市教委、資格の有無見落とすミス

八戸市教委が10日に実施した、市立小中学校から出される産業廃棄物の処分業者を決める指名競争入札で、産廃処理の資格がない業者が落札し、契約を取り消されていたことが17日までに分かった。市側が資格の有無を見落としていた。近く入札をやり直す。 市.....
有料会員に登録すれば記事全文をお読みになれます。デーリー東北のご購読者は無料で会員登録できます。
ログインの方はこちら
新規会員登録の方はこちら
お気に入り登録
週間記事ランキング
 八戸市教委が10日に実施した、市立小中学校から出される産業廃棄物の処分業者を決める指名競争入札で、産廃処理の資格がない業者が落札し、契約を取り消されていたことが17日までに分かった。市側が資格の有無を見落としていた。近く入札をやり直す。[br] 市教委によると、落札したのは市内外の中小業者6社で構成する協同組合。入札には同組合を含む4社が参加した。落札後にほかの業者からの指摘があり、今回の問題が判明した。[br] 市契約検査課などによると、廃棄物処理法は運用上、受注者名義の処理施設を有する必要があるとしている。だが、同組合には組合名義の施設がなく、構成する業者が個々に施設を所有するだけだった。市の産廃処理で、同組合による落札は今回が初めてだった。[br] 市は16日に同組合と協議し、契約の取り消しと入札資格の抹消を通告。同組合は了承し、陳謝したという。同課の長内慎治課長は「(処理法の規定は)条文や省令にないもので、今回初めて知り、組合側も初耳のようだった」と釈明。「今後はほかの業者の審査についても見直す」として、入札資格の取り消し対象が広がる可能性を示唆した。