規制委は重大視せず/再処理工場(六ケ所)の廃棄物不適切保管問題で

使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で、過去の試運転で発生した放射性廃棄物を不適切に保管していた問題に関し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は15日の定例会見で、一定の安全性が確保されていたことから特段、問題視しない考えを示した。「(審査対.....
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 使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で、過去の試運転で発生した放射性廃棄物を不適切に保管していた問題に関し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は15日の定例会見で、一定の安全性が確保されていたことから特段、問題視しない考えを示した。「(審査対象の)事業許可とは見る範囲が別」と述べ、正式な合格証に当たる「審査書」を7月中に取りまとめる方針には影響しないと説明した。[br] 更田氏は具体例として、高レベル放射性廃液を含むガラス破片については、そもそも明確な保管方法が決まっておらず、放射線を遮蔽(しゃへい)した建屋内の「セル」と呼ばれる小部屋に保管していたため「安全上の管理として重大視するものでない」と強調。工場が試運転状態のため「仕掛かりの状態で止まっており、うまく対処できない部分はどうしてもある」とし、日本原燃の対応に一定の理解を示した。[br] ただ、過去に改善を促していたため「全く問題がないかと言えばそうではない」と指摘した。規制委側も継続的な確認が不十分だったとして、「一定の間隔でフォローすべきだったのは反省点としてある」と非を認めた。今後の保安検査などで是正状況を確認していく方針だ。