南部町の松くい虫被害は5本/19年シーズン

会議で松くい虫対策を話し合う関係者=14日、青森市
会議で松くい虫対策を話し合う関係者=14日、青森市
青森県は14日、2019年シーズン(19年7月~20年6月)の南部町小向地区で確認した松くい虫の被害木数が5本だったことを明らかにした。被害を初めて確認した18年シーズン(18年7月~19年6月)の6本より1本少ないものの、2シーズン連続で.....
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 青森県は14日、2019年シーズン(19年7月~20年6月)の南部町小向地区で確認した松くい虫の被害木数が5本だったことを明らかにした。被害を初めて確認した18年シーズン(18年7月~19年6月)の6本より1本少ないものの、2シーズン連続で判明。引き続き、県や東北森林管理局など関係機関は小型無人機ドローンなどを活用した空中探査と、地上での目視を組み合わせた監視対策を進めていく方針だ。[br] 同日、青森市で行われた松くい虫の被害対策検討会で県側が明らかにした。[br] 松くい虫の被害は、体長約1ミリの線虫が木の幹に侵入することで、木を枯死させる現象。現在、県内では南部町小向地区と深浦町で発生している。[br] 南部町小向地区の被害木は19年末までに2本確認し、20年春には新たに3本見つかった。県は被害が2シーズン連続で発生したことについて、「18年シーズンにいた線虫による被害が、数年かけて別の木で発症した可能性がある」と推測。未確認の被害木を防ぐため、これまでと同様に監視対策を徹底する。[br] 出席した森林研究・整備機構森林総合研究所東北支所(盛岡市)の中村克典産学官民連携推進調整監は「十分な監視ができていると思う。ただ、未確認の被害木が生まれないよう、根絶に向けて何度も繰り返し取り組んでほしい」と強調した。[br] 一方、深浦町の被害木は56本で4本増加した。会議で松くい虫対策を話し合う関係者=14日、青森市