看護師の「特定行為研修」10月開始 青森中央学院大、県内初

青森中央学院大(青森市)は10月から、医師の判断を待たずに診療の補助行為ができる看護師を育成する「特定行為研修」を開始する。同大には看護学部があり、青森県内で特定行為の研修機関が指定されるのは初めて。受講できるのは5年以上の看護実務経験があ.....
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 青森中央学院大(青森市)は10月から、医師の判断を待たずに診療の補助行為ができる看護師を育成する「特定行為研修」を開始する。同大には看護学部があり、青森県内で特定行為の研修機関が指定されるのは初めて。受講できるのは5年以上の看護実務経験がある看護師で、7月20日~8月3日まで出願を受け付ける。[br] 「特定行為」は研修を修了した看護師であれば、定められた手順書に基づき、自らの判断で薬剤投与など診療の補助ができる。医療需要が高まる2025年を見据えて「チーム医療」を推進するため、厚生労働省が15年に研修制度を創設した。[br] 県内にはこれまで研修機関がなく、県内で働く看護師は県外の病院や大学で研修を受講していた。19年9月現在、研修を終了した看護師は全国で1954人だが、県内では5人ほどしかいない。同大は看護の質向上などを目指し、今年2月末に国の認可を受けた。[br] 計38種類ある特定行為のうち、同大で受講できるのは「持続点滴中の高カロリー輸液の投与量調整」と「脱水症状に対する輸液による補正」の二つ。同学部の担当者によると、いずれも患者が脱水症状に陥った場合などで対応できるようになる。[br] 研修期間は10月1日から1年間。講義はインターネットを使用した「eラーニング」で行われるため、市内に居住していなくても、働きながら受講できる。実習はむつ総合病院で行う。同大看護学部の一戸とも子学部長は取材に「タイムリーに適切な診療補助ができる人材を育成していきたい」と述べた。[br] 定員は5人。出願に先立ち、7月4日に同大で受講相談会を行う。出席できない場合も、オンラインでの相談に応じる。問い合わせは青森中央学院大看護実践センター=電話017(728)0131=へ。