5社41路線に計5・8億円 青森県内赤字バス、19年度補助金

青森県は1日、赤字のバス路線に対する2019年度(18年10月1日~19年9月30日)の補助金交付実績を発表した。岩手県北自動車や十和田観光電鉄など5事業者41路線に対する補助金は国と県、市町村の合計で5億8028万円(前年比2014万円増.....
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 青森県は1日、赤字のバス路線に対する2019年度(18年10月1日~19年9月30日)の補助金交付実績を発表した。岩手県北自動車や十和田観光電鉄など5事業者41路線に対する補助金は国と県、市町村の合計で5億8028万円(前年比2014万円増)と2年連続で増加。対象は4路線減少したが、運行経費の増加と利用者減の流れに歯止めが掛からず、補助総額は増えた。[br] 事業者別では、弘南バスが19路線3億5641万円で最多。次いで岩手県北自動車が12路線1億16万円、十和田観光電鉄が5路線4766万円、下北交通が4路線6197万円、JRバス東北が1路線1407万円だった。[br] 路線別で補助額が最も高かったのは、前年度と同じく弘南バスの青森営業所―五所川原間で、金額は7402万円。[br] 県南関係では、下北交通のむつ―野辺地間の2420万円が最多。その他は下北交通のむつ―佐井車庫間1866万円、岩手県北自動車のラピア(八戸市)―五戸間1816万円など。[br] 19年度は、赤字となった岩手県北自動車のラピア―階上中学校間の1路線が補助対象に追加。津軽地方5路線が対象から外れた。[br] 県交通政策課によると、バス運行1キロ当たりに必要な経常費用は上昇傾向にある。一方で、輸送人員は1969年度の1億3398万人をピークに減少している。[br] 20年度(19年10月~20年9月)は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各路線で利用者が減少する見通し。同課の担当者は「国に補助制度の柔軟な運用を引き続き要望し、国や市町村、事業者と一体となって暮らしの足を守っていきたい」としている。