水産関係6団体と市、八戸沖の海底ごみ回収/八戸港版SDGs推進宣言の一環

八戸沖の海底から回収した洗濯機を陸揚げする漁業者=27日、八戸港の館鼻岸壁
八戸沖の海底から回収した洗濯機を陸揚げする漁業者=27日、八戸港の館鼻岸壁
八戸市の水産関係6団体と市は27日、国連の掲げる海洋資源の持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」の一環として、沖合底引き網漁船による八戸沖の海底ごみの回収を実施した。5隻が旧型の洗濯機や中国語表記のビニール製米袋などを回収した。.....
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 八戸市の水産関係6団体と市は27日、国連の掲げる海洋資源の持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」の一環として、沖合底引き網漁船による八戸沖の海底ごみの回収を実施した。5隻が旧型の洗濯機や中国語表記のビニール製米袋などを回収した。6団体は今後も定期的に続けたい意向だ。[br] 海の漂流物撤去に対する環境省の補助事業の対象が、本年度から拡大されたことを受けて初めて実施。八戸機船漁協(川村嘉朗組合長)所属漁船は同日、八戸港から10~15キロの海域で作業した。漁網で水深約150メートルの海底のごみを引き上げ、帰港後に館鼻岸壁で荷揚げした。[br] ごみはフォークリフト用の木製パレット5枚分。石や木片が多かったものの、旧型の2槽式洗濯機や針金、長靴なども混じっていた。船舶用のペンキやオイルが入った缶といった、特に有害なものはなかった。[br] 市の担当者は「ごみの分量は予想より少なかったが、さらに沖合には、もっと多く堆積しているのは間違いない」と指摘。八戸商工会議所水産業部会の野田一夫部会長は「国が示した処分のルールを有効に使うことができれば」と述べた。[br] 海が好きという小中野小4年の谷地佳菜子さん(9)は、7月1日のレジ袋有料化なども踏まえ回収の現場を見学。「洗濯機を見たときは、やばいと思った。夏休みの自由研究に生かしたい」と話した。[br] 国連はSDGsで、30年までに達成すべき17の目標(ゴール)を提示。八戸の6団体は昨年6月に「八戸港版・SDGs」を宣言し、ゴール14「海の豊かさを守ろう」を推進することを決めている。八戸沖の海底から回収した洗濯機を陸揚げする漁業者=27日、八戸港の館鼻岸壁